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ステラの世界の歴史  作者: 神曲朗読好き
75/201

1-1-1-75 人は気づけない

「もう見ていられない」と言ったのはステラだった。


ハジュン(男)は「君たちにとって、面白いものを見せてあげているつもりでもないからね。私は人間を信じている。だから支配する人間の姿に歓喜できる。どこの世界でも同じだ。私と私は楽しんでいるだけだ。それにしてもラージュ。ハジュンである私と私は名前が同じだからわかりにくいよ。もう魔男(まおとこ)(おう)魔女王(まじょおう)と呼んでくれ。どちらも君たちなら瞬殺だ。いや、神官たちも強さでは君たちに瞬殺されてしまう。瞬殺の先にあるのが全人類の自殺なら話は別だろう。それほど人間の心は私たちに傾倒しやすい。君たちがいくら強くて格好良いヒーローやヒロインになったとしても、人間は普通の人間以外にはなれないからね」


「魔男王と魔女王か……。俺はお前たちに未練は無い。人類を救うにはどうしたらいいか、俺たちは考えないといけないんだな」とラージュは言った。


「信仰心と戦うのは、普通に戦うよりも長く難しいと思う」とアイニーは言った。


「どれだけ自分にとって良くなかったとしても、気づかなければ気づけないのが人間だからね。いや、気づいても気づかないようにしてしまうから、可哀想なんだ」とグリドラーは言った。


ステラは「見たくないし……早くここから出て一人一人を助けたい」


「みんな寿命があって、神官たちへの信仰心には寿命が無いから、放っておいたらもっと大変なことになる」とメリー言った。


「もう、見ないのか? 虚空の時は結局は3000年進む。見てからにしたほうがいいんじゃないか。虚空は私にとっても見るだけでつまらない世界だ。本当は必要ない」


「支配欲の変わらない人間の心。中には心優しい人だっているだろう。どうすればいいか……」とラージュは言った。


「まあ、考え続けると良い。次は、第八神官ダルマンだ。彼も素晴らしい神官だ」

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