1-1-1-67 第2神官コーカイ
続いて、コーカイの声が聞こえる。
弟子のエンジは太陽が尊いとしている人々に私たちこそが宇宙であり、太陽は天魔として扱っている。
「エンジ、君はやり過ぎだ」と諭したい。
しかしそれは、気が進まない。私の意見を助けてくれて、人々から信仰心を集めたのは全ての生命の師匠であり主人であり、両親であらせられる、男女つがいのハジュン様、そして弟子のエンジに他ならない。
私は、弟子のエンジよりも小さなことしか考えられない。
三千世界の全ての太陽を昼と夜を照らせるように2つに分けよう。
私は宇宙の真理を悟っている。
だからこそ、人々の望み、「太陽がいつまでも私たちを照らし続ける事」を実現できる。
この三千世界には、いくつもの宇宙、いくつもの太陽があるだろう。その全ての太陽が2つになることで私たちは昼は昼のまま、夜は昼となる、冬は春となることを願わずとも実現できる。
さあ、苦しみから解放されていこう。
私は三千世界を縦横無尽に動ける。
この場所に太陽ありと感じて、すぐにそこへ向かい、太陽を2つに分けて、緑と水の惑星に光合成を促して、さらなる繁栄を約束する。
宇宙中の人と会話できる今日、この私。
あの星に行くとその民は「洪水が長引いて困っている」と言う。
太陽を2つに分けて、水を引かせよう。
「ああ、洪水が止んだ!ありがとう!」と私は感謝される。
私は「太陽に感謝を、宇宙に感謝を、ハジュン様はいかなる苦難も止めてくれます。信じなさい。宇宙の生命の真理はハジュン様です。信じていきなさい。それをこの星に広めるのです。2つの太陽はあなたを天使として輝かせてくれるでしょう!」
「はい!」
1つの星が救われる。
もう1つの星に、もう1つの星にと、私はいくつもの星に太陽を2つ分けた。
ハジュン様!
見ていてください。
私は宇宙の真理を三千世界の全ての世界に広めてみせます。
いつまでも、いつまでも宇宙の真理を信じてもらうために、昼と夜も太陽が照らし続ける世界にしてみせます。
宇宙の真理の中で私たちは照らされ続ける。
輝き続ける。
私たちが宇宙なのだ!
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続く
2020年の漢字が決まった。
私にとって2020年は「日」の年だと思う。
太陽があって、雨がある。自然がある。自然を守るには温もりを守らなければならない。温もりを熱にしてはいけないと思います。
2020年からの10年は本当に大事な10年だと思います。
太陽があって、私たちは、温もりを感じる。
無理して日の光を浴びなくても良い。
でも、私は日の光を浴びて健康になれる。
健全な小説を書いていないけど、とにかく日の光が本当に大事だと思った年でした。
日々昇る 鬼を滅する 日の光。
アニメの影響受け過ぎかな……。
読んで頂き、ありがとうございます。