1-1-1-37 ステラの強さ③ そしてワタルとグリドラー
ステラが家に着くと、アイニーとグリドラーとモンシュがいた。
「ステラ!」
アイニーとグリドラーは声をかけた。
「クラス0の方なんですか!?」
モンシュは驚いた顔をしていた。
「はじめまして、クラス0に入ることになっただけで、普通の女の子です。ステラと言います」
「はじめまして、モンシュと言います」
モンシュの家が学園の先生と生徒の手によって火事になったことと、そのため、ここに住まわせてもらうことになったことが話された。
「ただいま!」
桜とメリーが帰ってくる。
「またクラス0の方!」
モンシュは再び驚いた。
アイニーは、桜とメリーにも話した。
桜とメリーは「ワタルがつくった制度のせいで、迷惑かけてごめんなさい」と言った。
モンシュは「えっ!? あの人もここに住んでいるんですか?」と驚いた。
すると、部屋の奥からワタルが「そうなんだ……ごめんなさい。モンシュさん、俺のせいでごめんなさい!」と謝った。
「こちらこそすみません。急にありがとうございます」とモンシュは言った。手を強く握ったままだったが、少し緩めた。
「安心してくれ。ここは誰からも攻撃されない。学園の階級制度の混乱ももうしばらくしたら解決するだろう……」とワタルは言った。
「ハジュンは、そう考えていないみたいです」とアイニーは言った。
「俺がつくりだした化け物が……」ワタルは下を向いて黙った。
「今日は疲れたでしょうから、疲れを取って寝ましょうか」とメリーは提案した。
メリーは、浴場に「テレポート」と言って移動した。
ここで初めて自分たちの姿を見あった。
「ステラって、ちょっとだけ膨らんでるんだね」
桜がステラの首元から下に興味を持って、人差し指でなぞった。
「ふふふ……くすぐったい」
「はあはあ」
「あの桜さん……」
メリーが呆れて見ている。
「天使の髪は膝丈まで伸び、金色に染まっている。それはまるで、海外で見たお人形さんのよう。 肌も髪もとても柔らかく心地いい。 小さな手と足、少しだけ膨らんだ胸。可愛らしい顔……いい……欲しい」
「桜さん!」メリーが怒った。
しかし、暴走は止まらない。
「アイニーもモンシュちゃんも良いね。アイニーは青い髪、青い瞳、ステラと同じような体形と肌の柔らかさ……素晴らしい。モンシュちゃんは、メリーさんと同じくらいの背なんだ。見た目も整ってる。すごい……これがモデルさん……」
「桜さんは服を着ていたから分かりませんでしたが、とても大きな胸ですね。女の子はみんな羨ましいと思うと思いますよ。良いなぁ。お腹もくびれていて、綺麗ですよ」とモンシュは言った。
「メリーさんほどじゃありませんが、話を合わせてくれてありがとう」と抱き着いた。
「桜さん!」
「でも、やっぱり、ステラが最強!!」と桜は叫んでステラを抱きしめた。
そんなこんなで、みんなはお風呂に入る。
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一方で男たちは、部屋でのんびりしていた。
「男少なくないか?」とワタルは言った。
「少ないですね」
「しかも戦ってたんだよな……」
「私はワタルには敵いません。以前にも戦いましたけど、どうして異世界の人は強いのですか?」
「いや、分からない。勝手に強さが与えられていただけだ……ステラみたいな女の子とダンジョンで会うまでは自分よりも強い生き物はいないと思っていた」
「ステラは異常です。魔神の間で死ぬほど辛い思いをしたんでしょうね」
「俺は、もっと強くなりたかったな……」
「ワタルは、どうして強くなりたいですか?」
「グリドラーの言う異世界で弱かったからじゃないか……でも、諦めようかな」
「そういえば、本は読みましたか?」
「……これのこと? あの時はごめん。返すよ」
ワタルは法則性を書かれた本をグリドラーに渡した。
グリドラーは感謝の言葉を述べた。
「ありがとうございます……」
「その本って結局は、その本を信じたら救われるって話だよね。胡散臭い話だよ」
ワタルは言った。
「以前も同じような感想でしたね。ですが、私にはこの本が何を伝えているのか分かりません。私には誰が書いたのかも分かりません。ただ、この本には異世界からやってきた勇者が元の世界で戦うことを誓う話に思えました。そう、まるでワタルのように」
「ははは……俺は勇者じゃないよ。元勇者だ。元の世界には戻りたくないし、今が楽しければそれで良いと思うんだ」
「そう思います」
浴場からステラたちが戻ってきた。
夜が深くなり、みんな寝ることにした。
1-1-1-X は10万字まで残り約6万字。
何書こう……。
色々なアニメや漫画の影響も受けてこれはあのキャラクターに似ているけど、書ききれてないという現象が起こる。
でも、才能が無いことを嘆く必要は無いと思う。まだ書けるんだと思って、めちゃくちゃな小説を書いていきたい。