1-1-1-26 停戦
ステラはグリドラーの横に立っていた。
「テコの原理でこっちの方が有利なはずなのに!?」
ワタルは驚いていた。
ステラは剣を軽々と持ち上げる。
ワタルは体勢を崩し、裸のステラの胸に転倒した。
ステラは普通に立っていた。
「あっ! 大丈夫ですか?」
ワタルは顔を真っ赤にして、後ずさりした。
「何で俺が恥ずかしがって、ステラが恥ずかしがらないんだ……知恵の実を食べない選択をした人間じゃないんだから」
ステラは平然としていた。
「知恵の実? まあ、私は裸になることに慣れているので……」
ワタルはすぐに後ろに下がった。
「桜、メリー、今日のところはやめておこう。ステラが強すぎてつまらない」
桜は言う。
「今日はありがとうね。また」
ワタルと桜とメリーは去っていった。
アイニーは言う。
「私も強くなりたいです」
グリドラーは言う。
「本当に強すぎて驚いたよ」
ステラは言う。
「私がこうしていられるのは、お母さんの訓練のお陰。感謝していかなきゃね」
アイニーは言う。
「私も両親の訓練があって水を操れる」
グリドラーは言う。
「ああ、ぼくの場合はそうした役割を果たしたのは、アーリマン様なのかな。みんなには申し訳ないけど……」
ステラは自分の肌を見ながら言った。
「そういえば、この格好って、恥ずかしいですか?」
アイニーは平然として言う。
「分からない。でも、人間の街では普通なんだったら、服を着た方がいいね」
グリドラーは言う。
「ぼくが作ってあげるよ」
即座に黒色の羽の生えたワンピースが出来ていた。
ステラは喜んだ。
「黒羽天使の衣装だ。可愛いね」
そして、王城へは何事も無かったように入っていった。
メリーが「犯してはならない罪を積んでしまうという」のはここでの戦いのことにします。
書きたいように書いているから伏線が分からない……。今後もあるかもしれませんが、無理するのはやめておきます。




