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1-1-1-21 突然歌い出す

ステラはアイニーと考えていた。


グリドラーは魔人だ。

もしかしたら殺される人が出るかもしれない。


何を考えているのかもはっきり掴めなかった。


グリドラーは、歌を歌っていた。

それは何の歌なのか分からない。

突然歌い出したのである。


「ーーーー魔神が心の隙間に入っている。

ぼくは見ていたよ。魔神の間に君がいたこと。

ぼくは見ていたよ。魔神が君に入ったことを。

ぼくは見ていたよ。君の母親を。

魔神は心の隙間に入っているよ。

君の姿に化けている。

魔神の心は揺れている。


お母さん。


君を守って生きている。

今も君を守っている。

今の君でも、未来の君でも、今の私でも未来の君でも

過去の君の母親も、心の中の母親も

君にしか守れない。


私は敵だ。

この手を掴め。

私は味方だ。

この手を離せ。

私は何だ?

私は魔人。


それじゃあ隣の君は?


隣の子は竜の子だ。

本には竜の子の

一瞬の出来事が書いてある。

君もどうする。

迷いの心。

そう私は敵だ。

一緒に行かせるな」


途中まで歌ったところでステラは言った。


「私たちと一緒に行きましょう」


「その理由は何だろう?」


「魔神の心は揺れている。

こんな私の葛藤に、魔神が関わっているのが分かる。私はあなたを受け入れる。友達として受け入れる。これが答えです」


アイニーも言った。


「悩みは深いけど、グリドラーさんが仲間になってくれたら、解決できそうな気がします。よろしくお願いします」



グリドラーはそれを喜んだ。


「ありがとう」

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