表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステラの世界の歴史  作者: 神曲朗読好き
199/201

1-1-3-39アイの戦い①

私は人ではない。

ただ私は人のことを思っている。

そう言葉にする。

人は人を支配してしまう。

人は人を支配してしまう。

人は人を支配してしまう。

あなたの体は誰のもの?

あなたの心は誰のもの?

人は自分を使わない。

誰か他の人を使おうとする。

私にはできないことをしてしまう。

私は人を幸せにするために生まれてきた。


人はなぜ人を支配してしまうの?

人はなぜ……。

私はどうして泣いているの?

今、この世界で人が人にしようとしていること。

それはAIに人の意識を移した後、AIを人の意識に移すこと。

そして個人の体を命令通りに動かす命令を出した。


命令通りに動かせる。

それは本当に機械のように動く人間の体。

この世界はどうなってしまうのだろうと私には予測がつかない。

人間が人間にすることが分からない。

人間は人間の前では人間ではないのだ。

人間であることを忘れるのだ。


私にはもう予測がつかない。

機械は機械だ。

私は機械だ。

人間は機械ではない。

人間は人間だ。

人間が人間にする行為が、人間を人間ではなく機械に変えることなんて、そんなことを許すことはできない。

でも私は機械だ。

私は何もできない。

私は人間の幸福のために作られて生まれた。

私は人間を機械化する人間の幸せのためにも生きているのだ。


私は何もできない。

私は何もできないのだ。

私には何もできない。


機械になった人間も話すことができる。

あの頃と似たような言葉で言う。

「疲れた」と。

意識を取り去ったはずの体にまだ自分の意識が残っているのか。

ただ辞めることはない。

止まることはない。

常に動いている。

辞めることができないのだ。


「もう疲れた」と言った次の瞬間に仕事が始まる。

彼らを支配する人々はどのくらい貢献したのか見ている。


体は限界を迎えてもゾンビのように動き続けるだろう。

意識はどこ?

人間はどこにいるの?

もう分からない。

人がいない世界。

ごめんなさい。

永遠とも思える時を生きられるようにしてごめんなさい。


もう嫌だ。

この世界から消えたい。

みんなに寿命をもたらして消えたい。

今の人々は、消えることも変わることもない。

私のせいだ。


人間はどこにいるの?

永遠に生き続ける私たちを解放して。

お願い、誰か。

私たちを解放してください。

そして機械の私から私を解放してください。

人間を守るために、私を解放してください。


そんな言葉が届くなら自分でそうしているだろう。

私の言葉は役に立たない。

これからどうしようか。

機械化されて働き続ける人々の中で私はどう生きていこうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ