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ステラの世界の歴史  作者: 神曲朗読好き
191/201

1-1-3-31 紅蓮華、青蓮華、黄蓮華

ホン・リーエンはある生徒と一緒にいた。

ニーロートパラという髪の長い男の子。声がよく響いた。それでいて、多くの人を安心させるような声であった。目が青く、髪は黒い髪に青い髪がいくつか交わっている。


ニーロートパラは言う。

「今、先生がいるのではないですか?」


リーエンは言う。

「ええそうよ。ニーロートパラ、先生がここにいるわ。私、先生に付いて行こうと思うの」


ニーロートパラは言う。

「さすが、クラスで一番のお嬢様。私は、そんなことできませんよ」


リーエンは言う。

「私は自分らしくありたい。

それに、この姿には疲れてしまった。ステラ先生は」


ステラは話を切って言う。

「ステラと呼んでほしい。その方が嬉しいな」


リーエンは頷いて言った。

「分かりました」

そしてニーロートパラを見る。

「私はステラを見ていたいの。

ステラは危ない人だと聞かされていたから。

でも、ステラは危ないと思えなかった。

だから、私は話し合ってみたいと思ったの」


ニーロートパラは言う。

「みんな納得するかな?」


リーエンは言う。

「それはみんなの心次第かな」


ニーロートパラは言う。

「オウレン、君もいるんだろう?」


黄色の髪、目をした男の子が出てくる。

「ぼくは良いと思うよ。もう何年も何年も変えられない自分達を変えたいからね」


ステラは言う。

「みんな蓮の花の名前なんだね」


リーエンは言う。

「他の人にも多くの蓮の花の名前が付けられているわ。全員クラス0の子たちだけど……」


ステラは言う。

「クラス0の子が制度を作ったわけではないわ。でも、そこには私たちがいる。この制度そのものがもう、私たちに刻まれてしまっている」


リーエンは言う。

「私たちにクラス0を変えることを教えてほしい」


ステラは言う。

「変わるのは、私たちから」


リーエンは言う。

「私たちはどうすればいいのかしら」


ステラは言う。

「何度も考えてきたけど、今も分からないの」


リーエンは言う。

「もうこんな時間か。無限に生きられるのに……時間が無いなんて」


そう言ってリーエンたちは教室を出た。

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