1-1-1-19 魔物を落ち着かせる方法
ステラは過去のことを思い、話をした。
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私がまだ8歳くらいの時。
母からゴブリンを落ち着かせる方法を教えてもらった。
ゴブリンは警戒心が強い。ゴブリンが増える理由は、人間との濃密な接触だ。
男も女も関係無かった。
私が知っているゴブリンは、同胞を保管しているようだった。
それは、泣き声だった。
「ゴーブリーン!ゴーブリーン!ゴーブリーン!ゴブリンゴブリンゴブリン!!!」
そのゴブリンは「ゴブリン」と言っているように聞こえる。
私の母は、私をその近くへと寄せた。
「ゴブリン!!」
「お母さん、どうするの?」
「ジッと目を見つめるの。ゴブリンは、警戒心が強いから、目を見られると威嚇する。そして、こちらから声をかけるように口を開けるの。魔物によっては声をかけると、逃げていってしまうのよ」
私は、ゴブリンと目が合って、威嚇された。
「ゴブリン!ゴブリン!」
私はゆっくりと唾を飲み込んだ。
そして、一歩足を下げて、後ずさりしそうになったの。
それを母が止めた。
すぐにゴブリンを血祭りにあげて、戦いは終わった。
それは一瞬だったわ。
「危なかったわ。ゴブリンと目が合って、後ずさりすると、距離を詰められて殺されてしまう。その時間はわずか数秒よ。ステラは怖がらないで戦うしかないの。分かったかしら?」
ゴブリンの肉はとても硬く、母がどうやって切ったのか分からなかった。
私がそれを聞くと、
「まだ分からなくていいの。まずは自分と相手がどういうところで生きるしかないのか知ることが大切よ。生きることが戦いの魔物たち。その魔物たちが、人間と相対したら、人間は戦わないといけない。向こうの世界では逃げることができても、ここでは不可能。逃げないことを前提として、戦うにも、勝てない。それなら、相手から逃げてもらうほうがいいと思わない?」
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「それで私は黒熊にも対応できたの」
「すごい!すごい!私はすぐに殺すことしか考えなかったけど、ステラはそんな風に対応できるんだ」
ステラとアイニーは、山の近くまで来ていた。
山の看板に文字が書いてある。
『この先、首都王城。魔物の山、グドラクータ』
アイニーは、ステラの手を掴み。
「有名な山だわ。まさか、こんな近くにあったなんて……」
と言った。




