表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステラの世界の歴史  作者: 神曲朗読好き
162/201

1-1-3-4 ステラの授業①

ステラは1人で考えていた。


---------------------------

ここにいる10歳から12歳くらいの生徒たち。

18人の仏陀の地位に立つ神官たちと死会先生や前耳、またラージュや桜、メリーさんたちがいる。

ハジュンがこのようなことをしたわけではなく、何かの流れでこうなってしまったようだ。

ハジュンはいなくなってしまった。

でも、私はこう思う。

「今私たちの目の前に見える形でここにいないだけだ」


ハジュンは元々ラージュが召喚したとされる人間の心に潜む魔性の権化。ただラージュの手で具現化された存在だった。

ここには、拘束はない。

私がここでどんなことを教えようと構わないということだろう。

もしここで教育をしなければ、生徒たちは、身体的にも精神的にもどうなるか分からない。


そうだ。この子たちをどう育てるのか、私の手にかかっている。


1.アジャタ


2.エンジ


3.エンチョー


4.クーイツ


5.クギリ


6.クロウト


7.コーカイ


8.ゴクアク


9.サンジャ


10. 死会


11. シャープロ


12.シュギレン


13.前耳


14.ゼンホウ


15.ダイマン


16. ダルマン 


17. デーヴァ


18. トクーコ


19. フー・コンゼン


20. ファッショ・リバティ


21. ホーゾ


22. ホウン


23. ムク


24. ムゲンクノウ


25. マリア


26. メアリ


27. メリー


28. モンシュ


29.ラージュ


30. 蓮華桜


彼らが今ここにいる。

彼らの知識といい、経験といい、私には到底計り知ることができない。

私に何ができるだろう。

今日はどうしようか。

みんなちゃんと知識はある。

そうだ。朝の話のことで、何かを見つける取り組みをしてみよう。

---------------------------


そして1時間ほど経過した。

教室で生徒たちの前に立つ。

「今日はアジャタくんが感想を述べてくれた異世界文明に影響を与えた本の一節から何かできたらと思います。

その一節は

『はじめに〝根源的な法〟あり。

その法は〝生命〟とともにあり。

「生命は光なり」

生命は輝いていた』という言葉でした。私は、まず、アジャタくんが質問してくれた始めの〝根源的な法とは何か?〟について私なりの感想を言います。

私は次のような言葉を付けて読んでみたの。

それは〝根源的な知恵〟と。

私にはこう読めたわ。

そうすると、根源的な法とは私たちの人生を生きるための知恵となるのではないかしら? 

みんなにはこのような言葉を創造してみてほしいの。みんなで考えてみよう」


アジャタは言う。

「ステラ先生、時間をつくってくれてありがとうございます。まず、根源的な法とは法律じゃないんですね。根源的な法と書いてあったから法律と混合してました。根源的な法及び根源的な知恵……それは生命とともにありそうな気がしてきます。ぼくもそうですね。考えてみます」


ステラは「みんなも何か言葉にしてみてね」と言った。


生徒たちは「はーい」と答えた。


---------------------------

私は無限とも言える時間を生きてきた。でも何も分かっていない。

---------------------------


ステラは思った。

---------------------------

みんな、すごく考えている。

---------------------------


しばらくして、ステラは一人一人に聞いていく。

「それじゃ、アジャタくんから」


「はーい。それじゃあいきますね。

私は嫌っていた。

この世の親という親を。

私は憎んでいた。

私の人生を。

私は恥じていた。

私を導く者に導かれることを。

誰一人聞いてくれる人はいないだろう。

そう考えていた。

誰が聞いてくれるだろうか?

私の心を。

誰が聞いてくれるだろうか?

私の命を。

私が貪欲のために終わらせた命。

私が嫉妬のために終わらせた命。

私が生み出した悲劇。

これを私は恥じて憎んで嫌っている。

そして何も残らないことを知った。

今はもう何も残っていない。

私に何があるだろう。

私に残っているのは

尊き者たちの命を奪おうとした私の命」


ステラはアジャタの頭を撫でた。

そして首を振る。

「私にはアジャタが必要だよ。

きっとアジャタを信じて後悔しない。

アジャタをずっと待っている。

待っている人がいるよ。

お父さんとお母さんも。

私も待っている。

アジャタが一人になった時、もし私がここにいなかった時。

今はここにいないだけだと思ってほしい。

私はいつもここにいるからね。

大丈夫。

アジャタに私が見えなくなっても、私には見えるから」


アジャタは

「ステラ先生、何を言っているんですか?ぼくはずっと1人ですよ。でもステラ先生から見るとぼくは1人じゃないと感じましたよ。

そうこんな風に言葉にすれば良いなと思いました。


1人じゃ分からない。

先生が1人にはしなかった。

ぼくは1人のはずだった。

この世でたった1人のぼくだった。

1人のはずだった。

でも、1人じゃないと聞いた。

ぼくは1人じゃないと感じた。

ぼくは1人じゃない。

ぼくは1人じゃない。

ぼくはぼくだけじゃない。

ぼくには先生がいる。

ぼくは1人じゃないと知った。

ぼくだって先生の前にいると信じてくださいよ。

ぼくだって1人にはしませんから」

と言った。


デーヴァは話す。

「2人ともいいですね」


ステラは「デーヴァくん、あなたは何か思いついた?」と聞いた。


「ぼくは、まだ分からないですね」


ステラは言った。

「思いついたことを言葉にするのはとても難しいこと。楽しいことを言葉にするのは難しいけど、苦しいことはなおさら言葉にできない。言葉にできないことを言葉にするのは、分からないことだらけ。分からないことはいいことだよ。異世界の人たちは、多くの人が苦しんでいた。自分や他人と分からないことに悩み、苦しみ抜いていた。分からないことを忘れているのが異世界の人たちのようにも思えた。分からないことが分からないままでは済まされなかった分からない世の中。分からないことだらけだけど、この書物では生命に光を見出したのだと思う」


デーヴァは言った。

「ステラ先生。ありがとうございます。それでぼくも思いました」


ステラは自分の言っていることに驚いて、さらにデーヴァの言っていることに困惑しながら言う。

「ええっ?」


「ぼくも分からない。

でも分からないわけじゃない。

何となく分からない。

何となく言葉にならない。

何となくが分からないけれど

何となくが許されない。

異世界の言葉への厳しさが

言葉を生命から遠ざける。

生命を言葉として。

生命は言葉として。

でも本当は分からない」


ステラは言う。

「分からないということが何となく分からないと思ったわ」


デーヴァは言う。

「ありがとうございます。でも不思議ですね。何か自由になった気分ですよ。分からないことが何となく分からないのに、なんだか自由になった気分ですよ」


ステラは言う。

「私には、自由もまた、何となく分からないけど、これからその答えを見つけることになると思う」


そして話は続く。


内容は元々分からないけれど、この流れで書き続けてみよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ