1-1-1-16 封印解除厳禁魔物
封印解除厳禁魔物のことをゴウタミは話した。
「その名前は、ドラゴン。その昔、スライムやゴブリンと並び、世界を蹂躙した魔物よ。ドラゴンは、高く舞い上がり、1週間、雨と雷を3000人の街に落とした。
人間の命尽き果てるまでの期間が1週間だった。その魔物を、あなたなら倒せるはずよ」
「ゴウタミ、私はそこまで強くないわ。でも、出てきてしまったなら、仕方ない。私の仲間に聞いてみるわ」
ゴウタミは、ステラの席を離れた。
ステラはワタルたちに話をした。
「一緒に行こう。俺たちの戦い方を見せてあげるよ」
ワタルは特に何も知らないような感じで話しかけた。
桜も同意した。
「ちょうど、ドラゴンの討伐に行こうと思っていたのよ」
メリーは
「私も同じです」
と言う。
ドラゴン討伐のため、一行はタキに向かった。
タキとは、竜がしばしば体を休めるために使う大きな湖であった。
「ここか」
ドラゴンは、ワタルたちに気づいた。
「雨を呼ぶ。雷を呼ぶ。私のために動く。汝らは何者か答えよ」
「俺はワタルだ」
「我が名は桜」
「私はメリー」
「ステラです」
空は灰色になり、稲妻が落ち、大地を揺るがす。
雨が降り始める。
皆濡れた。
「ドラゴンとやら、俺は早く終わらせたいんでな。死ね!」
ワタルは剣を投げて、竜を割いた。
「グオオオオ!!!!」
青色の光が空に広がり、メリーは「帰りますか。テレポート」と言って皆と帰った。
ステラを残して。
「やっぱり、私、ワタルたちの何かを知ってるのバレてたのかな」




