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ステラの世界の歴史  作者: 神曲朗読好き
14/201

1-1-1-14 魔法のお披露目会

今日は魔法のお披露目会。

学園の広場には1年生の生徒が集められた。


クラス0と1の生徒は広場に備えられたイスに座り、隣にクラス5の生徒が総勢300人いる。

その前に大きな壁がある。


クラス2、3、4の生徒は100人ほどで広場を囲って、脱走者が出ないようにしている。

クラス1の生徒は28人、クラス0の生徒は22人いる。クラス1とクラス0の生徒は混ざって見ている。


「早く魔法を使いたいぜ!」


「1番、アジャタくん」


「はい」


「私は聖なる魔法が得意なので、それを使って壁を強くします。皆さんには壊せないかもしれないですね」


「それでは、お願いします」


「アノーク」


ステラは、アノークという魔法の意味を思い返していた。


(あれは確かこの上ない知恵という言葉から生み出された魔法。天神の守護を強くし、自身を強くする魔法)


10年間、魔法書を読まされていたステラは、多くの魔法が使えるようになっている。


クロウトの番だ。

「大火」

壁が高温になる。

火は壁の後ろへと向かった。

クラス5の生徒の中には逃げ出すものがいたが、ことごとく殴られた。


21人目が終わり、ステラの番になった。


「神の子とそうでない者との違いが分からない子か」

「何でクラス0に入ったんだろう?」


クラス0の生徒たちは、ステラという生徒のことを言っていた。


ステラは魔法を唱えた。

「天神の守護を持ちし壁よ。城となれ!」


会場は静かになった。

何も起こらない。


「あんな魔法あるの?」


ステラの使った魔法について、シギは口にした。


「ただの願望ですね」


ステラは黙ったままだ。


そして、静かに元の席に戻る。


みんな沈黙した。

ため息を吐くものもいる。


「3年すればあの壁は、この学園を飲み込み、大きなお城に化けるでしょう」


「何を言ってるんだよ。あははは!!」


クラス0の大勢の人が嘲り笑った。


そんな時。

ワタルと桜はその光景を見ていた。


「壁に目に見えない小さな粒が集まってるな……あんなの俺たちじゃなきゃ破壊できないぞ」


「本当に城になるのかは、見てみたいけど、仕方ないか」


「俺には、この学園を城にする意味は分からないけど、怖いものがあるよ」


桜はワタルを一瞬だけ見た。


「ワタルにも分からないことがあるんだな」


「誰のこともまだまだ無知だよ。あの城になる魔法だって、考えてつくったわけじゃないだろうけど、破壊しないといけない気がするんだ」


クラス0の生徒たちが去った後、ワタルの手により、壁は破壊された。


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