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ステラの世界の歴史  作者: 神曲朗読好き
127/201

1-1-2-39 侵攻

 ケツチュウはコガネイロノタイヨウ帝国をその形から「アンテナ」と呼んでいた。

 タンボムシは「トカゲ」と呼んでいた。


 ウミは「堤防」と呼んでいた。


 そこからは海が見える。

 大きな海。


 堤防が崩されれば、濁流が一気に押し寄せてくる。堤防の向こう側にあるのは、資源の豊富な「大海」と呼ばれる海だった。


 タンボムシは「トカゲの尻尾を切られたとしても神様のいる土地だけは守らねばならない」と周囲の者に言っていた。


 ケツチュウは「あの形のバランスを崩す要所は下の広い海の地帯だ。あそこ以外には用事は無い。帝国の人々は自らの不便な土地が絶対的な優位性を持っていると考えているかもしれないが、必要なのは早く、そして確実に攻め抜ける穴の確保だ。害多く、利の少ないあの国土はそのままにしておけばいい」と言った。


 ケツチュウは2万の軍勢を堤防の要所に向かわせた。


 その将軍の名を酒海と言った。

 酒海は酒に強く、その飲みっぷりからつけられた名前だった。


 彼の口癖は

「酒を撒いて火を散らせ! 宴の始まりだ!」であった。


 

 その地域の人々は「ついに来てしまったのか……」

と嘆いた。


 ケツチュウの将軍たちの噂はその土地にも広く伝わっていた。


 酒を撒いて火で焼けた肉を食べるという残酷極まりないという噂だった。


 だが、タンボムシは「まだ待て!本土こそが真の戦場である!」と兵士たちに言った。

 

 大人材国の兵は占領を終えた。

 ケツチュウは土地を「新都」と名づけ、多くの兵士を向かわせた。そして、時が流れるのであった。


 タンボムシは「なぜこちらに攻めてこないのだ!?」と困惑していた。


 シュギレンは「これは国を乗っ取ろうとする相手の策謀です。あそこだけで何ができましょう?」


 タンボムシは「そうだな」と言った。


 続々と大人材国の人々は新都に入っていく。

 そこには科学連邦の基地もできた。


 アイはロボット兵を派遣していたのである。

 技術力で劣るコガネイロノタイヨウ帝国の兵士は相手ではなかった。そこで無用な争いにならないようにアイはロボット兵を静かにさせた。


 ムゲンクノウは新都に入った。新都にある一室にて……。


 シュギレンもそこにいた。


 ムゲンクノウは

「シュギレン様、どうして攻めさせないのでしょうか?」


「帝国の者は耐えているのみです。動き出します。この地域の繁栄のためという大義を掲げて」


「素晴らしいですね。待っていますよ」


「はい。待っていてください。帝国の軍人の手で、ビンサール王国の人々を恐れさせてみせましょう」


「私も楽しみです」


「みんな楽しんでくれるだろうな……」

全然進められないと思いながら、少しでも思いついたことを書いていきたいと思います。

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