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1-1-2-30 大人材国西

 大人材国西に行ったラージュたち。あっさりとワンの夫を連れ戻した。人が登ることのできないような崖の上にある穴の中に隠れていた。

 

 「もう大丈夫だよ」とグリドラーは言った。


 するとモンケイは「助けて頂きありがとうございます。私にできることはありますか」と聞いた。


 ラージュは「今は休んでいて。ワンさんも救い出すから」と言った。


 モンケイは頷くと、その後、自分の服を嗅いでいた。

 

「どうしたんだ」とラージュは聞いた。


「私は変な(にお)いがしないでしょうか?あの宦官の中にいると……そうですね……」と言って黙った。


「無理に言わなくても良いよ」とラージュは言った。


 マリアは「今は休んだほうがいいですよ。私も少しなら回復魔法が使えるので、休息と合わせましょう」と言った。


 モンケイは「それでは、お言葉に甘えて……」と言い、寝た。


 マリアはヒールを唱えていた。


 ラージュはグリドラーと話した。


「こういうことなら楽なんだよな……」とラージュは言った。


「そうだね。たとえ神官が何人来ても、異世界から来たラージュ、桜からしたら楽だろうね。言ってなかったけど、メアリーもラージュたちのいた世界、つまりは異世界から来たんだよ」


「そうだったの?」とラージュは驚いた。


「みんな強すぎる」


「そりゃ、異世界の人間だから……でも、マリアは違うな」


 マリアは「私は、まだ見せていないだけだよ」と不機嫌そうに言った。


「ステラがいる時点で、俺とマリアと桜やメアリーの生きていた世界の人と異世界の人間が変わらないって分かったんだけど……。それにしても……何でハジュンなんて生んでしまったんだろう……」とラージュは言った。


 グリドラーは「君がハジュンを生んでしまったことより、人々の信仰心の方が問題だろうね」と言った。


 ラージュは「あれは、洗脳だから……」


「ラージュの洗脳は確かにあるかもしれない。でも、それ以前からおかしかったんだ。君たちのおかげでそれが早まっただけだ」とグリドラーは言った。


 マリアは「この世界と私たちのいた世界は本当に変わらないんですね」と言った。


 ラージュは「難しい話だな。眠くなってきた……」


 グリドラーは「私たちも休みますか」と言った。


 ラージュは魔法で自分とグリドラー、マリア、モンケイを守り、みんな休むことにした。

「哲学史講義」

「精神現象学」といったヘーゲルの本を読んでいます。

外国語は分かりません。日本語訳です。

日本語でも難しい……。

今のところ、難しい本という理由で読んでみています。

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