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1-1-1-1 つながる世界についての話の始まり

自分で書いているのに、登場キャラや話の内容について書かないと分からなくなる作家です。ここに書かせていただきます。


ステラ


------------------------------------------------------


私はこんな風に思った。

私たちの生命(いのち)は尊厳だ。


私はこんな風に思った。

私は必ず死ぬ。

その一つ一つ、命の時間はつながっている。

そして、どんな世界も今の私の命につながっている。


私はこんな風に思った。

そのつながりを感じるのは難しい。


私はこんな風に思った。

この世界に等しく、誰にでも、幾度となく権力の魔性に支配される命がある。


私はこんな風に思った。

生命が尊厳と思うなら、魔性に支配される命と向き合い続けることを諦めないようにしようと。


私はこんな風に思った。

生命は、あらゆる世界も含めて、つながって生きている。

そう私は思っている。


------------------------------------------------------

 ステラが5〜8歳くらいの時のことだ。正確な年齢については不明だが、ステラは洞窟の中で成人した。そのうち、年齢のことは気にならなくなるだろう。ただ成人した少女がそれまでどう過ごしてきたかの話をする。


 この世界では魔物が蔓延り、その頂点に魔神アーリマンと言われる魔物たちの統率者がいた。

 

 魔神アーリマンの魔法はステラが暮らす村を襲った。従える魔物たちも襲ってきた。


 村は家屋が倒壊し、火が至るところで起こっている。

 

 アーリマンの魔法。それは、体が機能を失い、一部の人は出血し、死亡するという魔法だった。

 

 ただし、しっかりと治癒魔法をかければ治る。


 だが、アーリマンが従える魔物に襲われない時間で治癒魔法をかけることは困難であった。

 

 アーリマンの魔法は誰にでもかかる。そして従える魔物というのに、人間も含まれないわけではない。むしろ、人間のほうが、アーリマンに従ってしまう現実があった。

 

「父さん、母さん、ごめん……」


 ステラの母は息子の血を浴びて血だらけになっていた。

 ステラの父もそばで死んでいた。

 ステラは泣いていて、何が起こっているのか分からない。


「テレポート」という母の声。


 空間を移動する魔法だ。

 よほど高位の魔法使いしか扱えない魔法だと、ステラは知っていた。

 ステラの母は、片目で大きな目を寂しそうに開く魔物に襲われている。


「魔神は強すぎる。夫と息子を失ってしまったけど、ステラだけでも助かって良かった」


 【魔神の間 地下100階 】と彫られた石板がある。

 何者かが掘った洞窟の部屋のようだった。

 

 すでにそこに魔物の姿はなく、1人の母親が立っている。


ーーーーーもしかしたら、お母さんは、ものすごく強いのかもしれない。


 そうステラは思った。


 緊張が解けるとステラは体を温めようと、自分の体をさすった。

 母親は、そんなステラを見て、あたりを温めようと魔法を使い、光と温もりのある部屋にした。


「ステラ。魔神を完全に滅ぼすために聞いてほしいことがあるの」


 母親は真剣な表情でこちらを見ている。


「はい。お母さん」


「10年後、あなたに私を殺してもらいたいの。そうすれば、魔神は完全に消滅する。だから、勝ちなさい!全ての弱さを乗り越えて、私を殺して、全ての悪を滅ぼすのよ!」


 ステラは衝撃を受けた。

 

「そんな! 私は嫌だよ」


「そうしないと、魔神にお母さんが取り込まれて、お母さんじゃなくなるけど、それで良いの?」


「どうして? もう倒したじゃん」


「魔神は倒される時に呪いを掛けるの。それは命を移す呪い。私が私でなくなったら、もう呪いが発現して、再びあの片目の魔神になるの。10年間修行してあげる。この上のスライム、ゴブリンは最強の魔物なの。全ての雑魚キャラはこの魔物たちから生まれている。この魔物たちは別の階に行くと、すぐに復活するから、いなくなることはないわ。私がそこで教えてあげる」


 たった2人で奥底の地で戦い続けた。


 1週間でステラは弱音を吐いた。

 5〜8歳くらいの女の子がダンジョンで母親と2人で過ごす。それは精神的にも辛いものだった。


「お母さん、もう無理だよ。体が震えてきた……」


「ああ、ごめんなさい。すぐに回復してあげるからね」


 精神は高揚し、体力も回復する。


「もう戦いたくないよー」


 ステラの母は、本も読ませた。

 その本は透明な薄い板に文字を表示していた。

 魔法だけではなく多くのことが書いてあった。

 

 ステラの母は、自分の考えていることを伝え続けた。


「人は生まれによって差はないという。私たちは行為によって、その価値が変わる。 これが人間よ。みんな同じだって……ステラは、なおさら肝に銘じておきなさい」


「人は同じ?」


「そう、人格に違いはあれど、人は同じよ」


「でも、お母さんみたいに強い人もいるよ」


「私は、努力して強くなったの。約100年前、ある世界から来たメアリー=ベリーという女性だって、努力して力を付けて、魔神アーリマンに苦しめられる人々を救い、このダンジョンに封印したのよ。もう死んでしまったけれども、彼女がここに魔神を封印しなければ、もっと多くの人が亡くなっていたわ」


「どうしてそんなに強いのに、魔神を倒せなかったの?」


「それはね……みんな反対したからよ。苦しめられているのに、魔神を倒すことには反対したの」


「えー? どうして?」


「人は不思議なの。早く修行するわよ」


 ステラは少しも強くなっていることを実感できなかった。


 母から教わったことがほとんどできない。ほんの少しだけならできるようになっても、なぜ母には完璧なまでにできるのか分からなかった。


 それにステラには、時間が分からなかった。


「お母さん、あと何年やるの?」


「あと、半年よ」


 ステラはいつもそう聞かされた。それが口癖のように聞こえた。


「明日の戦いで修行は終わりよ。あなたは成人したの。でも、体や声とかはほとんど成長してないから、変わらないように思われるかもね」


「えっ!? お母さん、それ早く言ってよ。準備できてないよ……」


 ステラの目から途端に涙が出た。大粒の涙が頬を流れる。修行の終わりは母との別れを意味していた。そして、最後の修行が終わる。


 ステラは敵を1匹も倒せなかった。


「スライム、一度も倒せなかった。ごめんなさい。お母さん……」


「大変な思いをさせてごめんね。でもステラは、とても強くなったよ。……あとは、私を消滅させて……」


 ステラは、目を瞑った。


「ステラ、よろしく」


 ステラは母の手の温もりを感じた。


「ありがとう。お母さん」


 そしてステラは母と抱き合った。魔法を唱える。


消滅(エファセル)


 その日、ステラの母と共に魔神は消滅したのだ。

 

 その後、数時間してある一団がやってくるのがステラには見えた。


「あれ!アーリマンがいない」

作者とステラという役割を演じる女の子とその他の人物たち、その他この作品のキャラクターたち全員。


作者

ここに集まってくれてありがとう。

これから始まる物語、きちんと終わらないかもしれないね。


ステラ

こんにちは。これから始まるのね。

私の役割は……ふーん。


作者

ふーんとは何かな?


ステラ

これはどんな話なんだろうって思って。


作者

それは分からないよ。ぼくにも分からないからね。


ステラ

作者も物語を説明するためとはいえ、本文に出てくるのはどういうこと?


作者

これは適当に書いた物語だから。人はたくさん出てくるよ。

この方が分かりやすいと思ってね。


ステラ

みんなはどう思う?


とある役割を演じる金髪の少女

この物語、面白いと思いますわ。

私は好きですよ。

何か真実めいたことが書き表してありそうです。


ある役割を演じる男性

私には、この役は厳しいですよ。これは……。うーん。


その他様々な人物が話す。


ステラ

みんな揃ったみたいですね。


作者 

みんな忙しい中、お疲れ様です。


ある役割を演じる男性

演じる役は全力でこなしましょう。


作者

話の内容が大きく変わってしまったり、これまで書いたことを編集したりすることもあります。

私は、この作品を通して、自分の探したいものを探していきたいと思って書いています。

よろしくお願い申し上げます。


作品内のキャラクター全員で!

・よろしくお願いします。

・よろしく

・よろしくね

・よろしくお願い致します

……(略)

・よろしく頼みます。

・よろしくお願い申し上げます。


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