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第零話

まったくのド素人なのでツッコミどころとか満載かも知れないですが許してください。

--「お客様、この度は住吉銀行広島仁義店をご利用いただきありがとうございます。

 この度は”お天気ファンド”をご利用いただくとのことですが私の方から商品についてのご説明をさせていただきます。

 この”お天気ファンド”は簡単に説明致しますと天気によってお客様のビジネスに御影響が発生したときに補償金が支給されるという商品です。


 例えば電気会社は冷夏になるとエアコンの利用機会が減ってしまうため売上が減少出てしまい、猛暑ではエアコンの利用頻度が上がるため売上が増加します。一方ガス会社は冷夏になると売上が伸び、猛暑になると売上が伸び悩むそうです。そこでこの電力会社とガス会社は冷夏(26.5度以下)になるとガス会社から電力会社へ、猛暑(26.5度以上)になると電力会社からガス会社へ補償金を送る契約を結びました。こうすることによってお互い安定した売上を維持することができるのです。


 このケースは実際にあったものですがこれを実際に行おうとすると契約相手を探すのに手間がかかってしまいます。そこで我々はこの不便さを改善するために”お天気ファンド”を設立しました。


 このお天気ファンドはあらかじめ来年のどの時期のどの天気になったら補償金を支給するかを設定していただき、一口あたりの出資金をいただきます。そして来年その時期にその天気になった日の数だけ補償金を支給致します。この補償金は他のお客様からお預かりした出資金から支給されますので、天候次第ではお客様の出資金が減ってしまうことがありますがご了承ください。


 以上で商品のご説明は以上になります。こちらが商品に関してのパンフレットと契約に関して必要な書類となります。もしご契約いただけるのであればこちらの封筒に必要書類をまとめ、郵送という形になります。もしよかったらお名前と住所を記入していただいてもよろしいですか?


--寺師真樹様ですね。今回担当させていただきました私は寺島沙希と申します。もしご質問がございましたらこちらの電話番号にご連絡ください。

 

 今回は暑い中当行に出向いてくださって有難うございました。」

第零話プロローグを読んでいただきありがとうございます。

この話のテーマ「お天気ファンド」は実際に存在する保険「天候デリバティブ」というものから作ってみました。

今回のたとえ話で登場する電力会社とガス会社は実際の東京電力と東京ガスのお話しで、実際に0.1度の変化ごとに5000万円が動いたそうです。

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