表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/75

プロローグ——強すぎる従妹

 チュートリアルボス。

 この単語を聞いた人が思い浮かべるボスは、大きく分けて二つある。


 まずは、誰でも倒せる最初のボス。

 非常に弱く、初心者でも絶対に倒せる『最初の達成感』のためのボスである。

 文字通り、操作説明のための踏み台ボス。これがよく知られるチュートリアルボスだ。


 もう一つは……所謂いわゆる『洗礼』と呼ばれる存在。

 これは、操作説明の終わった後に、滅茶苦茶強いボスと交戦させて、『このゲームはいずれこういう、今は全く敵わないボスとも戦わなければならない』と釘を刺すような、ちょっと制作者の意地の悪さが垣間見えるようなボスのこと。

 当然『負けイベント』と呼ばれるものであり、一度ゲームオーバーになってようやくチュートリアル終了となる。

 こちらは言うまでもなく『最初の絶望感』を受けるためのボスである。




 そのチュートリアルボス(負けイベント)が、今ユウトの目の前で光の粒になって消えた。




 消えた巨体の前で佇むのは、獣系亜人という種族の女性。

 手足はすらっと長く、白いショートヘアから上に動物のような耳が特徴的で、何かの動物系の亜人であることが伺える。

 ショートパンツから伸びた長い脚はブーツを履いており、背中から見ても存在が分かるほどの大きな胸も含めて大人の色気を醸し出している。


 今、圧倒的な力でチュートリアルでは絶対に倒せない洗礼ボスを倒した美女が、ユウトに振り返り破顔する。


「ユウぃ! 私、倒せた!」


 その大人びた容姿と不釣り合いなほど無邪気な笑顔、そしてあまりにも耳に馴染んだ自分の呼び名。

 ユウトは自分と同じ方法でゲーム世界に転生してきたであろう、幼なじみ同然の女の子であるエリの転生体を()()()()()()心の中で呟く。


 ――僕の従妹、強すぎるし、いろいろとデカい……。

本作は仲の良い従兄妹いとこ二人が異世界で逆身長差になってしまう、異世界転生ファンタジーの予定です! お色気多め予定!

もし続きが気になると少しでも思っていただけましたら、是非是非ブックマークしていってくださいませ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ