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プロローグ
俺は父親が嫌いだった。母親も嫌いだった。だから母親が消え、父親が死んだとき、心の底から救われたと思ったんだ。もう俺を殴る奴は居ないし、紅が“変な目で”見られることもない。
だけど俺は甘かった。ヤンデレとは本当に居る存在で、アニメや漫画でしか見たことがなかったからこそ間違えた。選択を誤ってしまった。
セーブもロードも出来ない。当然だ、現実なのだから。ほら、段々と此方に向かって来ている。恐らく―――は俺を許さないだろう。俺は彼女の逆鱗に触れてしま
「みつけた」