表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手を繋ごう  作者: akira
4/10

助手席から見る横顔

免許取ったら、あんな車が欲しいなー。




運転代われなくてごめんねー。







彼女は目の病気のせいで、運転免許を持てない。











車の免許を持てば、自分の好きな時間にどこにだって行ける。






「車の運転」という世界を目の前にして

彼女はなくなく諦めざるを得なかったのだろう。







好奇心旺盛な彼女のことだ。きっと落ち込んだに違いない。









そういうわけで、彼女の移動手段は基本、徒歩か電車、バス。








田舎に住む僕は、17歳のときに原付免許を取ったあと

18歳になって自動車免許を取り、車を買ったので電車やバスでの移動はあまりしない。








何時にあのバス停、、、





乗り換えは、、、






時刻表に縛られる感覚が僕には分からなかった。







 

馬鹿げているかもしれないが

ふとしたとき、考えることがある。








彼女は目的地に着くまでに、途中のバス停や駅で止まり

降りていくお客さん、乗ってくるお客さんを待っている。

目的地に着く時間は時刻表通りにハッキリしていて

着くまでの時間を当たり前の時間として過ごしている。







流れる景色の中、新しいカフェを見つけても、特売中のスーパーを見つけても

車のように止めることは出来ず、ただ正確に目的地に移動する。











大人になった今

車を運転できれば、どんなに彼女の世界は変わるのだろうか。










標識の意味、安いガソリンスタンドの場所、車のメンテナンス、、、











最近、iPS細胞を使って目の病気が良くなるかもしれないという

とても期待できる研究がおこなわれている。








この治療を受けることができ、目の病気が改善すれば、車の運転もできることだろう。










そうなれば、時刻表に縛られることなく、路線やレールの上を走る必要もなくなる。











次回に続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ