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8 学校

私は高校の門の前に来ている。

今日は平日で授業があるためである。

学校の入り口を入り、下駄箱に靴を入れ室内靴を取り出す。

靴を履き替えると、私は教室に行くため廊下を歩く。

すると、後ろから声をかけられた。

後ろを振り向くと、同級生の水島がいた。

水島は小学校からの知り合いである。


「おはよう水島くん」


「おう」


二人は並んで教室に歩きだす。

いつものことなのである。


「おい、バック」水島は手を私に向け、言う。


「なに?もってくれるの?」


「おう」


「ありがとう」私は水島にバックを渡す。


これもいつものことなのである。



私達は教室に入る。

水島は私の机にバックを起いた後、自分の机に荷物を置き、左手でイスを手前に引き、座った。

私も自分の机に来ると、イスに座る。

私は横を見る。

横の席は水島である。

水島は小説を読んでいた。


「ねー、それなんの小説?」私は体を水島に向けて聞く。


「ほのぼのでカワイイ萌系の奴~」水島は顔を私の方を向いて答える。


私は即座に、「変態」と、私は言ってやった。


「ばーか」水島は顔を小説に向けた。


チャイムがなる。

教室の引戸が開き、教師が入ってきた。

教師は生徒の出席を取り、本日の内容などを話していた。


終わって、教師は「一時限目は南棟ホールで授業だから遅れるなよ、分かっているかとは思うが10分前行動だからな」と、言って教室から出ていった。



その後、時間は一時限二時限と過ぎて、12時過ぎて昼休み過ぎて、放課後になった。


「あーりさー」私がバックに教科書を入れている時、りんが教室にやって来た。


部活に行く時は必ずと言っていいほど、りんが呼びにくる。


「りん、もうちょっと待ってて」


「あーぃ」と、いって、りんは教室を見渡す。


教室には、私と水島がいて、水島は小説を読んでいた。


「よ、水島」


「おう」水島は手を振る。目線は小説に向けたまま。


「なに読んでんの?」りんは水島の前にくる。


「ほのぼの系のやつ」


「可愛い系?」りんは首を傾げる


「萌え系だな」


「変態」


「ばーか」水島は小説を見ながら言う。


「ばーか」と、言ってりんは水島を叩く。


「いて、」水島は軽く言う。


私は準備が出来たので、りんに「部活いこう」と、言う。


「はーい」りんは返事をする。


「水島くんはどうする?」と、私は聞く。


「香取さんがいるなら行く」と、水島は言う。


「あやに何か用でもあるの?」りんがニヤニヤしながら言う。


「香取に借りた小説を返したいから」と、水島は読み終えた小説を机から出す。


「あやなら、先に部活にいってるよ」りんが言う。


「よし、行こうか」水島は小説を手に持ち、立ち上がる。



私達は部活場所である、体育館に来た。

私は体育館の鉄の扉を、両手で開ける。


「あやー。いるー?」リンが言う。


だが、返事が無く、リンの声が響くだけである。


「いなんじゃない?」私は、辺りを見渡して言う。


「おっかしいなー」と、リンはスマホを手に取り、画面を操作する。


すると、「あ」と、リンは声をだす。


「なに?」私はリンの方へと体を向けつつ言う。


「あや、自販機の所にいるって」と、リンはスマホの画面を私に向け、言った。


「こっちに呼んだからすぐ来るってよ」と、リンはスマホを閉じて言う。


「了」私は言う。


水島はその間、本を立ち読みしており、無言であった。



5分後、あやが缶コーヒーを飲みながら、体育館へと来た。


「おす」リンは手をふり、言う。


「おっすおす、来たよー」あやがリンに手をふりながら言う。


「のみ歩きはだめだよ」私は注意した。


「はーい。てか、みっくん居るじゃん!珍しいね」あやが水島を見て驚く。


「ほい、本読んだから返しに来た」水島は手に持っていた本をあやに渡す。


「おー、はやいね」あやは言う。


「一日中読んでたから楽勝」水島はあやに自慢を言う。


「ねー、それ何の本?」リンが気になったのか、あやの持つ本を覗きながら聞く。


「人間界と魔界が一つになるまでの実話だよ」と、あやは本の表紙をリンに見せて言う。


「へー歴史の授業でしたかも」リンは言う。


私は特に興味が無いので、「部活始めるよ。準備するよ」と、言って、準備品を探しに体育館の倉庫へ行く。


「あいあいさー」リンは私の後についていく。


「みっくん、これもってて。飲んじゃ駄目だかんね」あやは水島に缶コーヒーを渡す。そして、体育館の倉庫へ歩いて行く。


「飲まねーよ」水島は缶コーヒーを受けとると、床に置いた。


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