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6 ぬいぐるみのち笑い

「これを買う!」

リンは、丸々したピンク色のぬいぐるみを抱き締めながら言った。

「そう、いってらっしゃい」

私はそう言うと、レジの方を見る。

「うん」

と、リンはうなずくと、レジへと行ったので私もついていった。

リンはレジに行くと、

「お願いします」

と、言ってぬいぐるみを店員に渡す。

私は会計しているリンの後ろでそれを見る。


店員からレシートとお釣をもらったリンは嬉しそうにニコニコしている。

「えへへ、買っちゃった♪」

「よかったね」

「うん。あ、そうだった。」

リンが何か思い出したのか、スマホを取り出した。

「どうしたの」

「うんとね、今あやが近くに居るっぽいから、ここに来れるか聞いたら、来るって言ってたんだった」

「そうなんだぁ」

「うん。今着いたみたい。」

リンがスマホを見ながら言う。

いつのまに連絡を取り合ったいたかは分からないが、あやとは、私とリンと同じチームであり、団体戦で一緒に戦うのである。


「リーン、あーりさ」

「うへ」

突如、後ろから声をかけられ、びっくりした私は変な声を出してしまった。

振り向くと、そこにあやがいた。

「もー、びっくりしたじゃんかー」

満面の笑みのあやに言う。

「ゴメン、してみたかったんだ、後悔はない」

「それって、ダメじゃん!!」

と、私は言う。

「アハハ、おかしい」

隣ではリンがお腹を抑えて笑っていた。



私の前にあやがいて、後ろにはリンがいる。

あやはズボンのポッケに両手を突っ込んで、笑顔を見せている。

リンはまだ、笑っていた。

「ちょっと、リン、ずっと笑ってないの!」

私は恥ずかしいので言う。

リンはずっと

「ごめん、けどさー」

と言うだけで笑いが止まらないようす。

あやは笑い続けているリンを見て、

「りーんちゃーん、こっち」

と、言う。

「なーにー」

リンはあやを見る。

「あぷぷ」

あやは変顔をした。

一瞬、私とリンの時間が止まったかのような感覚になり、無言になる。

リンは

「面白くなーい」

と、答えた。また、笑うのが止まる。

「さすがにそれはないわー」

私はあやに言う。

あやは変顔のまま、

「くそう、次は面白い言わせたる」

と言った。

リンは腕組みをして

「あやには無理無理。さーて、あや来たし、なにする」

と言う。

私はとくになにするとかは思いつかなかったから

「なんでもいいよ」

と言った。



結局のところ私たち三人は、ゲームセンターのプリクラコーナーに来ている。

あやが、面白いプリクラをとろうという、私にはとてもじゃないが、嫌な発案だった。

が、リンは

「いいね、しようしよう」

と、賛成した。

「私は嫌、絶対嫌だよ」

と言ったのだが、

「なら、ありさの頬っぺ、ムニムニしてプリクラでとるのはいかが」

と、あやが言ってきた。

前にやってしまったが、恥ずい。

「変顔かムニムニどっちがいい」

リンは言う。

「嫌ー」

私は断固反対を表明。

「どーしましょうか、あやちゃん」

「どーするかねー、りんちゃん」

二人が嫌な会話をしている。

「とりあえず、プリクラとろう」

と、リンは言った。

「うん」

と、あやはプリクラに入る。

が、一度出ると、

「ほーら、ありさも」

と、私の手をとる。

私はあやとプリクラに入る。

最後にリンがニヤニヤしやがらプリクラに入った。

結局のところプリクラはとりたい私であった。

「さて、ポチッとな」

と、あやがパネルを操作する

「私も触りたいよー」

と、リンが言う。

私は二人の真ん中でパネルを見ている。

ちなみに、あやと、リンは私よりも背が高いから、プリクラをとる時などは、この配置にしている。

「とるよー」

と、リンは言う。

「うん」

「ハーイ」

と、あやと私は言う。

「「「ハイチーズ」」」

プリクラのシャッター音がなる。

プリクラでは、三人ともピースサインでとったり、あやとリンが変顔してたりしていた。

あと、あやとリンから頬っぺたをムニムニされてしまった。


プリクラから出て、プリクラ写真をみんなで見ている。

「もーっ!」

と、私は言う。

「なーに」

と、リンは言う。

「ムニムニは恥ずかしいよー」

「私達しか見ないから大丈夫だよ」

と、あやは言う。

「けど、学校に行ったら見せるでしょ」

と、私は二人にいったら、

「「もちろん」」

と、言ってきた。

「もーっっ!!」

私はさっきよりも大きな声がでた。


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