8 vs
久しぶり
アリサの目の前には、空中に浮かぶトランプが水島の周りを囲んでいる。
「防御を固めたつもり?」と、アリサは、右手で持つ刀を、水島に向けて言う。
水島は、失笑しながら「戦闘シュミレーションを組んでいるだけだ、いや、できたところだ」と、水島は、空中に浮かぶトランプからスペードのカードの全てを順番指差す。
「いでよ!!」
すると、トランプカードが、1体の人型にゆっくりと変わっていく。
その姿は、鎧を着た騎士であり、洋風な大剣を担いでいる。
「ゆけ!!」
水島の命令を受けた騎士は、ゆっくりとのそのそとアリサへ近づいてゆく。
アリサは、騎士が自身に向かってくるのを見ると、騎士へと走り出した。
アリサは、余裕で騎士に接近し、背後を取ると、左手に持つレイピアで騎士の鎧を余裕で貫通させ、右手で持つ刀をつかい騎士の首を落とした。首を落とされた騎士はうつ伏せに地面へ倒れると?その場で消滅した。
「余裕」アリサは、息も切らさず、汗もかいていなかった。
「えげつないね」と、水島は苦笑いをして前を見据える。まだ余裕があるような雰囲気。
「まだ、手札はあるんだよね」と、次は、クラブのカードの全てを順番に指す。カードは姿を変え、馬にまたがり右手に槍を持つ鎧を着た騎士になる。
「ゆけ」水島は右手をアリサへ向けながら騎兵へ命令を下す。騎兵は無言で頷くとアリサへ全力で駆けてゆく。
一方のアリサは、動かない。直立不動。
「進撃を受ける気か?面白い」水島は笑みを浮かべ言う。
騎兵はアリサの目の前まで来る。勢いよく右腕を振りかぶり騎兵は槍を勢いをつけると、アリサへ向けて突く。
が、アリサは一瞬の内に消えた。騎兵の槍が地面に突き刺ささる。
槍の周囲にアリサは居ない。しかも、騎兵の首にレイピアが刺さっている。騎兵は馬から落下すると馬と共に消滅した。
「ここだよ」アリサは水島の背後から言う。アリサは俊足で水島まで移動したのだ。
「おいおい、技の使用縛ってなかったっけ?それは電光石火で爺さんの技だろ」水島はアリサへ振り向きにせず、驚きもなく冷静に言う。
「水島くんを相手に手加減してたら、水島くん退屈するでしょ」と、アリサは右手に持つ刀を頭上に掲げ、水島の後ろ頭へ振り下ろす。
「ざんねーん」水島は笑う。水島の背後には大盾を構え、刀を受ける西洋騎士が立つ。
「惜しかったね、まあ俺のダイヤのカードは切れなかったね」水島は余裕だ。
「ちえ」と、アリサは悔しながら水島から距離をとる。
「では、そんな悔しそうなアリサへ俺からプレゼント(奥義)を見せよう」水島はその場に座りながら言う。




