葉ッパッパー 1 「予言」
ハイドロ、炭坑の街である。
俺は、予言を求めてバー「マーメイド」にやってきた。
「おい、予言者って奴は、どいつだ?」
俺が、呼び止めたウエィトレスは、にっこり笑って手を出した。俺が小銭を渡すと、くっきりと描かれたアイラインの瞳を動かし、店の隅にいる老いぼれを指した。
「おい、あんたがゴジスか? 予言者の?」
「さよう、儂がゴジスじゃ」
ハイドロの予言者ゴジスは、ビールを三十杯ほど飲むと予言を始めた。
「ふむ、鮫に気をつけるが良い」
「は? ここは山国だぞ! どこに海がある!」
とろーんとした眼で予言者は言った。
「……、なんかいうたかの?」
予言者は立ち上がり、おっとっととよろめいた。
ドン!
柱にぶつかる。
天井から俺の頭の上に落ちて来た鮫の骨。
診断メーカーというサイトに三題噺ったーというのがあったのでやってみました。
ツィッターの140文字以内で納めるように書いた物を読み易く改稿しました。
以下がお題です。
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「鮫」「予言」「ビール」の3つの言葉を含め、2ツイート以内で自己紹介を書きなさい。
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自己紹介ではなくファンタジーにしました。