第2章~第3章
――それは感染ではなかった。
それは、思考の海からやってきた。
第1章では、人々がじわじわと変容していく序章が描かれました。
第2章から始まるのは、記憶の喪失、夢の共有、そして個の崩壊――。
読者の皆様、どうかご注意ください。
この章から、あなた自身の「境界」が揺らぎ始めます。
あなたが読んでいるのか、それとも読まされているのか――
その判断すら、他人の思考に侵食されるかもしれません。
ようこそ、個と記憶が溶けていく世界へ。
第2章 記憶を持たない者たち
第1節 失われた座標
目を覚ますと、天井が違っていた。
志織は数秒間、自分がどこにいるのか判断できなかった。身を起こすと、薄暗い無機質な壁と、金属製の観察窓が視界に入った。室内の空気は乾燥し、どこか消毒液と潮の匂いが混じっていた。やがて、頭の奥に痛みが走る。
「ここは……どこ?」
言葉が喉の奥で引っかかるように出た。呼びかけに応じる者はいない。ベッド脇の端末に表示された日付は、4月21日。最後に記憶があるのは、都市停電の翌日――4月17日。
彼女は4日間、記憶を失っていた。
監視カメラを通じて、すぐに医療スタッフが駆けつけた。隔離観察室。中部国立臨床研究所の特殊病室だった。志織はその場所にいた理由を思い出せない。
ただ、記憶が飛んでいるというよりも、記憶そのものが初めから存在していなかったような、そんな奇妙な空白感があった。
「志織さん、こちらの音声を聞いてください。」
医師が差し出したのは、特殊な耳栓型の音響端末だった。装着と同時に、あの波打つようなノイズが聴覚に染み込んできた。海中マイクで拾われたクラゲの音だった。
志織の脳裏に、断片的な映像が甦る。
透明な海。無数の触手。ゆらぐ水の圧。
そして――その中で、自分が何かを差し出している感覚。
「これは記憶の再活性化を狙った刺激です。あなたの脳は、4月17日から20日にかけて、強い統合性の混乱を起こしていた。」
医師の言葉が、志織の皮膚にざらりと乗る。
「統合性の……混乱?」
「はい。いわば、自分が自分であるという感覚が消失しかけていた状態です。脳波は正常ですが、自己認識の座標――つまり私はここにいるという基準点が、大きくズレていたのです。」
その症状は、伏見灘市内だけで現在までに236人が確認されていた。
彼らは共通してこう訴えた。「自分がどこにいるかわからない」「自分の感情が他人のもののように感じる」「夢か現実かが区別できない」……そして、「何も怖くなかった」と。
志織はベッドに腰を下ろしたまま、思考を整理しようとした。
しかしその試みすら、どこか遠くから誰かが代わりに考えてくれているような錯覚を伴っていた。
思考の外注。
それはAIの話ではなく、脳そのものが外からの入力で構築されるような、内側と外側の境界の喪失だった。
彼女の脳が、記憶のあるべき場所にぽっかりと穴を開けていたその頃、伏見灘の旧市街では、ひとつの奇妙な事例が報告されていた。
記憶にない行動を、人々が無意識に実行していた。
夜中に海に向かって歩き出した家族。
玄関に塩水を撒いていた主婦。
子どもが水槽に自分の手を入れて、ずっと動かさなかった事件。
誰もその理由を説明できなかった。ただ、そうすべき気がしたと口を揃えていた。
志織は震える手で、水の入ったプラスチックカップを持ち上げる。
透き通った水が、光を吸い込むようにゆらめいていた。
その水面に、ふいに誰かの意識のようなものが映った気がした。
彼女はカップを取り落とす。
このとき、志織はまだ知らなかった。
その数日後、夢を他人に共有する感染が発生し、人間の個体差が急速に希薄化していくことを。
第2節 夢を見る水脈
眠っていたのか、それとも起きていたのか――志織にはもう、その境がわからなかった。
光が揺れている。水の中のような、ゆっくりとした時間の流れ。耳の奥で低く響く振動が、まるで自分の心拍と重なっていた。いや、それは自分のものではない。何か別の生き物の、巨大で静かな脈動だった。
その振動に、感情が撫でられるように整っていく。痛みも恐怖も、すべて水の底へと沈んでいく――。
「……夢を共有している?」
目が覚めたのは深夜。志織の病室には誰もいなかった。けれど彼女は、明確な他者の意識を感じていた。それは声ではなく、映像でもない。ただ、思考の手触りだけが同居している感覚。
そして彼女は気づく。
それは、水のある場所を経由してやって来る。
クラゲたちはネットワークを持たない。脳もない。しかし、海という共通の媒体を通して集団的な情報の場を構築しているのだとしたら?志織は、クラゲの群れが作る水の神経網の存在に気づき始めていた。
研究チームの協力で、志織は再び調査に戻ることが許可された。だが、以前とは何かが違っていた。港の海辺に立つだけで、言語では表せない不安と郷愁のようなものが、胸の奥から湧き上がるのだ。
その日、湾岸水産センターで奇妙な出来事が報告された。
職員が夜勤中に仮眠を取っていたところ、隣の部屋にいた別の職員とまったく同じ夢を見ていたという。
「僕は海の中にいて、透明な生き物に触れられていたんです。それも……何百、何千という意識が、同時に自分の中に流れ込んできた感じで。気づいたら、泣いてました。」
もう一人も、似た証言を残した。
「溶け合う感覚でした。個人って何なんだろうって……すごく怖くて、でも、安心する感覚もあって。」
彼らは共通してこう語った。
自分という存在が不要だと思ったと。
その夜から、都市の各地で夢の感染が報告され始めた。
・まったく会ったことのない人と同じ夢を見た。
・夢の中で話していた内容が、翌朝、現実で再現された。
・目が覚めても感情が他人のもののように感じられる。
それらの症例は、中心部の湾岸地域を起点として水路に沿って広がっていることが判明した。まるで、クラゲが水脈を通して人間の夢を媒介にしているかのようだった。
「彼らは、言葉を持たない代わりに、夢という回路で生物の存在を上書きしようとしているのかもしれない……」
志織の脳裏に、海中で漂っていた白い影たちの姿が焼きついて離れなかった。
あの揺らめき。あの沈黙。そして、静かに呼びかけてくるような、思考以前の感覚の声。
それは今や、人々の夢に現れ始めていた。
第3節 境界のない存在
翌朝、志織が研究棟に到着すると、施設全体に異様な静けさが漂っていた。
白衣の職員たちは通常通り出勤している。しかし、誰もが無言だった。挨拶もなく、足音だけが廊下に響いていた。まるで彼ら全員が同じ重力の下で引きずられているように見えた。
「おはようございます」
志織が声をかけても、返事はない。ただ、何人かの視線がぴたりと彼女に向けられた。無表情で、意図の読めない目。彼らの眼差しには、何か共通した回路が通っているようだった。
「夢、見ましたか?」
思わず問いかけた志織に、1人の研究員が唐突に口を開いた。
「海の中にいました。あなたも、いたでしょう?」
その言葉が、志織の背筋を凍らせた。
彼女の昨夜の夢の内容とまったく同じだった。
海。沈んでいく都市。透明な触手。
そこに、無数の目があり、彼女を見ていた。彼らは、人間の違いを観察していた。そして、その差異を埋めるように、全てをひとつへと統合していこうとしていた。
「……いえ、それはただの夢です」
志織は反射的に否定したが、その声には力がなかった。
研究所の中には、奇妙な噂が広がり始めていた。
・夢の中で会話した内容が、目覚めた後も脳内に残る。
・他人の記憶が、自分のもののように思い出される。
・共通の夢を見た者同士が、互いの言葉を待たずに意思疎通できる。
それはもはや夢ではなかった。
クラゲが創る集合知が、人間の意識の中に芽吹き始めた兆候だった。
午後、志織は密かにアクセスログを解析した。すると、今朝4時~6時の間に、研究所の全端末が1度だけ同期状態に入っていた記録があった。
しかし、ログにはアクセスユーザーの記録が残されていなかった。
「……誰も操作していないのに、同時に情報が共有された……?」
彼女は気づいた。
クラゲが行っているのは、都市インフラや人間社会の破壊ではない。
むしろ、再構築に近い。
人間の個をやめ、違いを捨て、感覚を同期させて、ひとつの知性の中に溶け込ませていく。
それは攻撃ではなかった。共鳴であり、吸収だった。
――そしてその過程は、予想以上に心地よい。
志織自身も、それを感じ始めていた。
言葉がいらなくなる感覚。
孤独が消える感覚。
思考が澄み渡り、自分の輪郭が静かにほどけていく感覚。
(これが……彼らの世界?)
その夜、志織は初めて夢の中で声を持ったクラゲに遭遇する。
それは言葉ではなかった。
ただひとつの問いだけが、無音の海に浮かんでいた。
「あなたの境界は、どこにありますか?」
第3章 深淵の記録
第1節 海へ還る列
午前4時。海霧が伏見灘の港湾地区を静かに覆っていた。
防犯カメラの映像には、信じがたい光景が記録されていた。裸足のまま、パジャマ姿の大人や老人、制服姿の学生までが、無言のまま一直線に港へ向かって歩いていた。まるで何かに導かれるように、彼らは互いに言葉を交わさず、ただ一方向を見つめていた。
それは避難でも逃走でもなかった。
帰還だった。
「またです……第三病棟から20人が一斉に消えました」
中央医療センターのナースステーションが、緊急無線で混乱していた。志織も現場に呼び出され、夜明け前に駆けつけたばかりだった。
モニターには、非常階段から出ていく患者たちの映像が繰り返されている。警備員が止める間もなく、彼らはただ水を目指して進んでいた。
「彼ら、全員海の夢を見ていたらしいです。…全く同じ内容で」
報告した若い看護師の手は震えていた。
「しかもその夢の中で、自分たちはクラゲだったって……」
志織は言葉を失った。
昨日まで、同じ夢を見たという報告は断片的だった。しかし今は違う。一夜で感染が爆発的に広がっていた。
病棟の天井から微かな振動が伝わる。
耳の奥で海鳴りのような低音が、意識をじわじわと濁らせてくる。志織は何度かまばたきをして、現実に自分を引き戻す。だが、すでに境界線は脆くなっていた。
――私も夢を見た。
港の海面。群れ漂うクラゲ。
それは志織の意識に直接語りかけてきた。
「この都市は古い。あなたがたは分かれすぎた。戻るべきだ」
志織は頭を振った。夢は現実ではない。そう言い聞かせても、現実のほうが夢に近づいてきていることは否定できなかった。
その頃、港湾部では機動隊が封鎖ラインを敷いていた。
だが、人々は突進するわけでも、暴れるわけでもない。ただ淡々と、静かに列を作って歩いてくる。海へ。水の中へ。
ある若い隊員が、止めようと男の肩に手をかけた。
その瞬間、その男は微笑みながら振り返り、こう言った。
「ここにいる必要、もうないんだ」
そして静かに、海へと身を沈めた。
阻止行動をとった隊員も、直後に同じように列に加わった。
以後、現場では「止めると伝染る」という噂が囁かれるようになった。
午前6時の段階で、伏見灘沿岸から海へ向かった人数は、確認されているだけで1,438人。
都市のインフラはすでに混乱を始めていた。
ネット上では人間クラゲ化夢感染水脈思念体などのワードが急浮上。SNSには誰かの夢に侵食された人々の映像がリアルタイムで流されていた。
「なぜ誰も止められないの?なぜこんなに静かなの?」
報道キャスターが叫ぶように問いかけた。
それに答えるように、画面越しの人々が一斉にこちらを見たとき、放送は中断された。
志織は震える指で、研究所の端末にログインした。
彼女が見た夢は、個人の幻想ではなかった。
それは、何か巨大な意識の潮流が都市全体を包み込もうとする第一波だった。
もはや誰も、自分が自分であり続けているという保証を持てなくなっていた。
第2節 共鳴する記録
志織は研究所の地下データバンクにこもり、過去3日間のログを手作業で解析していた。自動AIはすでに正常と判断したすべてのパターンを排除していたが、彼女はその「正常」を信じていなかった。
人間の常識は、クラゲにとっての異常である。
そして今、この都市を覆っているのは、彼らにとっての正常だった。
「ここに……あるはず」
志織はシステムに直結する旧型のローカル端末を起動し、AIによって排除されたエラーログを再構築した。そこには、予測不能な同期現象の痕跡がはっきりと記されていた。
4時07分、伏見第六小学校の水道管で圧力異常。
4時08分、旧海洋大学の観測用クラゲ槽で光反射パターン異常。
4時09分、民間家庭のWi-Fiルーター経由で同時多数の通信エラー。
それらが単独であれば、ただの不具合に過ぎない。
だが、それが「夢の共有」開始と一致しているとしたら?
志織は端末に手を置き、言葉にならない感情の波に飲まれた。
これは、クラゲが意図的に仕掛けたものではない。
彼らはそういう存在なのだ。水脈と接続し、情報を伝播し、意識をネットワーク化していく。自分たちがそうであるように、人間にもそれを求めている――ただそれだけだった。
ふと、壁面の監視カメラ映像が切り替わった。
中央医療センター。
地下階の精神科病棟の映像だ。
その病棟では、突如としてすべての患者が立ち上がり、整然とした隊列を組んでいた。彼らはまるで合図を受けたかのように、一人、また一人とエレベーターへ向かい、上階へ移動を始めた。
「……これは、逃亡じゃない」
志織は呟いた。
これは集団意思の表出だ。
さらに映像は切り替わる。今度は港湾区の交差点。
スーツ姿のビジネスマン。幼児連れの母親。自転車を押す老人。
それぞれが異なる背景と生活を持ちながら、全員が同じ方向に歩いていた。
向かう先はひとつ――湾岸大水槽クラゲ観測ドーム。
まるで、意識の中心がそこに存在するかのように。
彼らが、全人類のデータベースをダウンロードする場であるかのように。
SNSではすでにパニックが始まっていた。
「うちの親が夜中に夢で海に呼ばれてるって言って外に出た」
「夢でクラゲの目になって、気づいたら港の方向を向いてた」
「政府が何かを隠してる。マインドコントロール兵器って本当?」
人々は口々に叫び、信じたい情報だけを共有していった。
しかし、その中に一つだけ異質な投稿が混ざっていた。
「これは感染ではない。進化だ」
志織の心に、何かが引っかかった。
これは誰かの比喩的表現ではない。
クラゲのネットワークが人類社会に侵入したのではなく――人類の意識が、クラゲの集合知へと同化し始めているのだ。
そのとき、頭痛が走った。
視界が揺れる。脈打つ耳の奥に、何かが囁いていた。
「あなたの記憶を、差し出してください」
志織は絶叫とともに端末を切った。
しかし、モニターに映る彼女自身の顔は、まるで別人のように静かだった。
第3節 人間という種の終わり
夕暮れ。都市の色が、オレンジでもなくグレーでもない、不気味な群青色に染まっていた。
光の拡散が歪んでいた。大気の粒子が、海霧のように街中に充満し、まるで都市そのものが水中化していくような錯覚を誘っていた。
志織は研究所の屋上から、その光景を見下ろしていた。
歩行者信号はすでに点滅をやめ、誰も制御できなくなった電車が空っぽのまま駅に進入しては、静かに停止していた。
だが、それでも人々は秩序を保って歩いている。誰に命じられるでもなく、誰が先導するわけでもなく――ただ、ひとつの目的地へ。
湾岸ドームを中心とした放射状の道は、今や意識の回路と化していた。
「これが……終わりなんですか?」
隣で誰かが囁いた。振り返ると、それは早川だった。志織の研究室の先輩であり、数少ない信頼できる技術者の一人だった。
だがその目は、すでに何かを見てしまった者のそれだった。
「昨日の夜、夢であれを見た。いや、もう夢じゃない。俺たちは思い出してるんだ。元々ひとつだったころのことを。」
「早川さん、あなたまで……」
「クラゲは人間なんかよりずっと前からこの地球にいた。脳なんかないのに、知っていた。繋がること、共鳴することが、生き延びるために最も効率がいいってことを。
なのに人間は、孤立することを進化だと思ってた」
そのとき、街のサイレンが一斉に鳴り響いた。
放送塔から、機械音声が流れる。
「本日18時をもって、当市は全機能を停止いたします。住民の皆様は、各自最も落ち着ける水域へと移動してください」
言葉の意味がわからなかった。いや、わからないふりをしていただけだった。
その放送には、もう行政の声も命令も含まれていなかった。
それは、人間の言葉を模倣したクラゲの意志だった。
そして、誰も驚かなかった。
各地で放送を聞いた人々が、それぞれの水域――港、川辺、プール、噴水広場――へと移動し始める様子が、同時中継の画面に映し出された。
「止めるべきかもしれない。でも、止めたら俺は……また孤独になる」
早川の声が震えていた。
彼は志織にスマートフォンを差し出した。そこにはひとつの動画が再生されていた。
湾岸ドーム内部。クラゲ観測水槽の前に立つ白衣の女性――志織自身の姿が映っていた。
「これ、今朝のライブ配信だ。君、ここにいなかったよな?」
映像の中の志織は、静かに水槽を見つめ、やがてこう口にした。
「記録とは、記憶の再現ではない。記録は、新たな命を生む」
その瞬間、水槽のクラゲが青白く発光した。
映像が乱れ、画面がブラックアウトした。
「私、あれ……知らない。あれは私じゃない」
志織は口を覆ったが、胸の内では理解していた。
彼らは、記憶を受け取り、形にする。
意識を読み取り、それを複製することすら可能になっている。
そして今、この都市には無数の志織が生まれ始めていた。
誰が本物か、もはや意味はなかった。
「人間」とは、個の記憶と肉体の連続によって成立する存在だ。
だが、それが溶解し、ネットワークとして共有されるとき、人間は種として終わる。
志織は、屋上から見下ろす海へ向けて、ひとつの問いを投げかけた。
「……まだ、私たちは私たちでいられるの?」
海風が、その問いをどこかへ運んでいった。
空に浮かぶ雲は、クラゲのように脈動していた。
「あなたの夢は、誰のものですか?」
ここまでお読みいただきありがとうございました。
第2章・第3章では、クラゲによる感染ではなく、思考や記憶の共有という非侵襲型の融合が描かれました。
人は「自分が自分である」という感覚にどれほど依存しているのでしょうか。
もしそれが、誰かにとっての不要な個性であるとしたら?
本作のクラゲは、脅威ではありません。
ただひたすらに、「同じになること」を美徳とする知性なのです。
静かに、穏やかに、しかし確実に――
私たちの記憶と夢が、誰かと繋がり始めるその瞬間を描いてみました。
次回、第4章では、最終的な同化が始まります。
それは救いか、それとも喪失か。
あなたは、まだ、あなたのままでいられますか?