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魔女のお菓子を召し上がれ  作者: 此岸
プロローグ
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プロローグ

 小さな村の裏手の、静かな森。その森の奥には、可愛らしいお菓子屋さんがあります。白くて甘いケーキのようなそのお店に入ると、小さな『魔女』が迎えてくれます。


「……あら、お客さんかしら。ここに来るのは初めて?」


 コロコロとした可愛い声で問われれば、すぐに彼女の世界に囚われて、気づけばたくさんのお菓子を買っているでしょう。


 それもそのはず、彼女は『お菓子の魔女』なのです。このお話は、そんなお菓子の魔女の『退屈な日常』の物語です。

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