第二十五話 遥人編
「ちょ!僕は一般人んですけどー!」
遥人は逃げる。だって、だって、怖いじゃん。
後ろから追いかける黒い遥人。
手には剣が。
「おーい、待ちやがれ!逃げてばかりでお前には、プライドとか男としての威厳はないのか!」
黒い遥人は追いかけながら言う。
「プライドとか、男とかの威厳とか関係ないよ。僕は力もないんだぞ!
死にたくないよ〜!助けてー!」
遥人は逃げる。
あんなの勝てるわけない、自分と同じだからって、あいつが力が解放していたら間違いなく僕は負ける。
だから、にげるんだ。
「おい、はぁ、待ちやがれ!逃げてばかりで男としての恥ずかしいぞ。
俺もお前の闇とは言え恥ずかしいぞ」
黒い遥人が息を切らしながら言う。
うん?闇?僕の闇だと?
遥人は立ち止まり黒い遥人の方を向き
「闇って言ったよね、どういうことだ?僕は闇なんてまとってないぞ」
遥人はそう言った。
「はぁ、はぁ、ようやく止まったか。そうだお前には闇なんかまとってないがお前の暗い心とかあるだろう、そこから抜き取られたものみたいなものだ。
だから、お前と強さは同じだ。まぁ、他の奴らの闇はどうやって出てきているかは知らないけどな」
黒い遥人はそう答える。
不安な心とかか。
「お前は戦うのか?僕と。僕は戦うのはあまり好きじゃないんだが」
遥人はそう答える。
そう、戦いなんて悪い事しか生まない。戦いなんて。
「まぁ、戦いが嫌いなのはお前の意見だ。俺はお前を倒さないといけない、ガラ様からの頼みだからな。
お前には悪いと思っている、俺もお前の闇から出来ているから戦いは好きじゃないが」
黒い遥人は武器を構えた。
戦うしかないのかな。でも、僕には力もなにもない。
ただの一般人、剣を持って戦うのか。
「どうした?剣を抜け、お前は死を覚悟しているのか?
反抗や抗おうとしない?お前なら解放できると思ったのだがな?」
黒い遥人はそう答える。
こいつは僕の中に秘めているものを知っているのか?
「どうしたら解放出来る?」
遥人はそう聞いた。
「それは俺には分からん。だが、戦わずして目覚める事は無いと思うのだがな。
まぁ、それはそうと戦うのか?戦わないのか?」
黒い遥人は遥人に向かって言った。
戦わずして覚醒はしないか。仕方ない、戦おう。
「やるよ。僕は一般人レベルだ、少しは手加減してほしいな」
遥人は黒い遥人に向かって言う。
「手加減か・・・まぁいいだろう。時間は少しあるからなじゃ楽しませてもらうぞ!」
黒い遥人は遥人に、向かって斬りかかる。
「くらうわけには!」
遥人は剣でガードする。
手加減してくれているけど、これでも強い。
「おら!行くぞ!はあ!」
黒い遥人は力を強める。
「くっ!強い、重い!」
遥人は押される。




