第一話 敵
「ねぇ、この町あの島よりもいいものがあってよかったね。
色々と買えたし」
フローラちゃんが言う。
「そうだね、平和そうな大陸だしゆっくりしちゃうけど僕たちの目的はあれだもんね」
遥人はフローラちゃんに言う。
「そうだね、ハオさんとカーラさんを殺したフード男。
フレフル大陸に居るって言っておきながら、全く姿を見せないね」
フローラちゃんはそう言った。
「でも、勝てるかな?あの男、何だか怖そうな感じがする。
強いってレベルじゃないかもしれないよ?」
遥人はフローラちゃんに言った。
「遥人さんなら勝てるよ。だって、強いんでしょ?
それに、私ももしものときは戦うか身代りくらいはするし」
フローラちゃんはそう言った。
「フローラちゃん、身代わりとか言わないで。僕は君が居なくなったら何を守れば良いのか分からなくなる。
君が居ないと僕は狂ってしまうよ」
遥人さんはそう言った。
「分かった。怖いときは私は隠れてるね」
フローラちゃんはそう言った。
「うん。そうしてて、僕がその間にやっつけるから」
僕はそう言いフローラちゃんの手を繋ぎ、町の中を散策した。
その頃、
「お兄ちゃん、暇だね」
ナナがぼーと浜辺で海を見つめていた。
「うん?暇、まぁ暇だけど何をしたらいいかわからない。
ガラを倒すにしても、俺たちのレベルで勝てるか?
ナナは、その極限回避の指輪で動けるからいいよな」
アークはそう言った。
「お兄ちゃんはフレアさんと会いたくないの?」
ナナが俺に言う。
「会いたいさ。けど、この時代のフレアさんは俺たちの事を知らない。
合うだけ無駄だよ。それに、俺たちでガラを止められるのか?
こんなまだまだ強くもない俺たちで」
アークはそう言った。
すると、浜辺に一人の男が出てきた。
「うん?誰だあいつ?」
アークは立ち上がる。
「見つけたぞ、アークとナナだな。四天王からの命令で殺させてもらう!
行くぞ!」
男が剣を抜き、こっちに走ってきた。
「ちょ!お兄ちゃん!敵?!」
ナナはあたふたしている。
「やらせねぇ!」
アークは剣で攻撃を防ぐ。
「くっ!お前は何者なんだ!」
アークが言った。
「四天王の部下と思ったほうがいい」
男はそう言った。
「そうか、なら雑魚だな!やれ!ナナ!」
アークはナナに向かっていう。
「うん!やられなさい!」
バンバン!
ナナの銃から弾が放たれ男に命中!
「終わりだ!はあ!」
アークは男を斬り落とす。
どさ!
男は浜辺に倒れる。
「はぁ。何だよ、こんな場所に敵が居るとは」
アークは剣を収める。
「何なんだろうね。フレアさんは言ってなかったよね?」
ナナがアークに聞く。
「うん。だけど、四天王って言ってたからまだコイツラよりも強い四人が居るってことだ。
町に向かおう。人目が多ければ敵は攻撃してこないと思うよ」
アークが言う。
「でも、陰から狙われる可能性もあるよ。警戒は怠らずだからねお兄ちゃん」
ナナはそう言い俺の手を繋ぐ。
「分かってるよ」
アークはほおを少し赤らめる。
町中、
フレアとルルは町中を探索して色々と観光している。
「何だかマンナカ大陸では見たことない物も売ってるね。
ルル、楽しい?」
フレアが聞いた。
「うん、楽しいよ。フレア何か買いたいものでもある?」
ルルが聞いた。
「図書館に寄ってみたい」
フレアはルルに向かって言った。
「いいよ。行こう」
フレア達は図書館を目指して足を進めた。
「ねぇねぇ、町の中は普通みたいだね。アレス町とは、少し違う作りだけど」
美優が言った。
「まぁ、別の大陸だしね。日本とアメリカ?って比べればいいんじゃない?
日本の建物の造りとアメリカの建物の造り違う感じするだろ。
分かりやすい例えだろ」
地味はそう美優に向かって言った。
「私も観光目的なら楽しめたけど、そうはいかないからね。
あーあ、足疲れる」
美優が少しぐずり始めた。
「分かったよ。何か買おう。ほら、お金。落とすんじゃないよ」
地味はそう言い美優にお金を渡す。
「ありがとパパ。あのお店でご飯食べよう」
僕は美優に連れられ、一つのお店に入る。