第十話 ぶつかる二人、二人のルル
夜
僕はルルと夜の道を駆ける。あの、未来ルルから逃げるため。
どうしてこんなことに、それにどうやって未来から連れてきたんだろう。
「はぁ、はぁここまで逃げれば」
フレアは息を整える。
「フレア、もう逃げよう。この大陸から、私、死にたくないよ」
ルルは震えている。
怖いのだろう、自分自身が襲ってくるなんて。
「うん。浜辺までもう少しだ!」
フレアは浜辺まで急いだ。
しかし、浜辺に着いてフレアたちは絶望した。
「え、何がどうなって?」
そこには黒い海が広がっていた。一面黒い海。
これは一体?
「何がどうなっているの?」
ルルも驚きを隠せてない様子。
「逃がすわけにはいかないってことみたい。そ、そんなことがは!」
フレアは突然バタリと倒れる。
ルルは後ろを振り返る。
「は!?あなたは」
ルルは驚く。
そこには鉄の棒を持った未来ルルが居た。
フレアあれで頭を殴られて気絶したみたい。
「やっと見つけた。逃げ足が速いよね二人は。はぁ、疲れちゃった」
未来ルルはニコッとした顔を私に見せる。
「何?何が目的?フレアを捕まえにでも来たの?」
ルルが聞く。
「そうね、フレアは気絶してるから捕まえることは容易いけど、あなたが邪魔をするでしょ?」
未来ルルがこちらに鉄の棒を向ける。
「私を殺ればあなたも死ぬのよ。それでもいいの!」
ルルは未来ルルに向かって言う。
「あは?私は確かにあなたの未来のルルよ。けどさ、ここは過去の世界。
今のルルはあなたと私。この世界には二人のルルが居る。
もう、この後何を言うか分かるよね」
未来ルルが言う。
「私を殺ってこの世界のルルになるつもりでしょ?
私は、あなたに殺されるつもりは無い。私は生きる!
例え、未来の私だとしても」
ルルは武器を構える。
「杖、懐かしいね。でもね、私の武器は」
未来ルルは地面にズボッと手を突っ込む。
「何?!」
ルルは少し距離を取る。
ズルズルと手を地面から抜いていく。そして武器が見え始めた。
「あ、あれは剣?!そ、それもあの武器は!」
ルルは見たことある武器だと確信した。
そう、あの武器はフレアが持つ、フレアブレイドだったのです。
「どう、かっこいいでしょ?あなたはフレアブレイドって知ってるでしょ。
そう、これはあなたの言う通りフレアブレイドよ、そして今は私の武器なの。
はあ!」
未来ルルは自分の魔力を剣に流し込む。
すると剣は黒い光を発しそして黒い剣へと変わる。
「な、何をしたの?それは一体?」
ルルは少し腰が引ける。
怖い、あれが私なんて。
「闇の魔力を剣に流し込んだの。これはもうフレアブレイドではない。
黒い漆黒の剣、ダークブレイドへと変わったのよ」
未来ルルは剣を見つめながら言った。
「ダークブレイド、あんなの武器と言えるのかしら、私の杖では勝てそうにないかも」
ルルは当たりを見渡し
そうだ、剣には剣を!
ルルは走りフレアからフレアブレイドを抜き取る。
「そう、杖を諦めて剣で、戦うつもりね。いいわ、相手になってあげる。
どちらのルルがフレアにふさわしいか、決めよう」
未来ルルは武器を構える。
ルルも武器を構える。
「はあー!」
二人は武器を持ち、走る。
宿屋
「あ、誰も居ないなんて。みんなは何処に?」
一人の女性が言う。
私がなんとかしないと。
女性はアズが居る部屋に走りアズに近づく。
酷い状態。もう、死んでるよう。
女性はアズの体に手を触れ、
「ホワイトヒール」
そうつぶやく。
すると、アズの体が元に戻ってきそして、心臓が動き出す。
「う、うぅ」
アズは目を覚ます。
「あ、目が覚めたみたい良かった」
女性がふうと息を吐く。
「僕は、一体?それに君は?」
アズはゆっくりと起き上がる。
「私は、ホワイト。宿屋の女性よ」
女性はそう言った。
「そうだ!ヤミは!」
アズはヤミの事を思い出す。
「ヤミさんは私が来たときには居ませんでした。何が合ったんですか?」
ホワイトさんが聞いた。




