ドアのハンドルの曇りについて
トミさんの心の重しとして母親や義弟との関係性がある。その事を考えると不安になるようだ。だから土曜日朝起きが遅い僕に食ってかかる時はたとえその事を話題にしていなくてもその遠因としての家族との距離感を考える事を忘れてはならない。僕の個人的な心の欠落、昔幸せにすると言った事を僕が忘れてること、様々なことを責め立てるが真面目に受け取れば僕は全くこの世界の役に立たない人間失格者に他ならない。
その朝も彼女が執拗に言うのは今のドアのクロームが傷ついているのは何故か、貴方が前にどう言ったか憶えているか、という事だ。