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朝ごはん☀︎

作者: 小野要

朝ごはん。ひとり暮らしを始めてから私は全然食べてません。食べなきゃとは思っているんですけど、、笑

「おはよう、遥陽。いつまで寝てんの?遅刻するよ?」


「おはよう、麻理。」


「昨日も夜更かししてたんでしょ?

その目で会社行ったら笑われちゃうよ。」


鏡を見ると目が充血した自分が写った。

ほんとにひどい目だなあ。

昨日あんなに夜更かしするんじゃなかった。

そういえば今日は朝から会議かあ。憂鬱だなあ。


「ねぇねぇお腹すいた。今日のご飯は何?」


「目玉焼きとご飯と味噌汁でも作るかあ」


「え〜、また目玉焼き?私目玉焼き嫌いなのに。

目玉焼きにするならスクランブルエッグにしてよね!!」


朝ごはん作るなんて俺ってホントできる男だよなあ。

自分しか褒めてくれるやつがいないからここぞとばかりに俺は俺を褒めてあげる。残るのは寂しい虚無感だけだけど。


「何よそ見してんの?焦げちゃうよ?」


「うわっ、危ない。焦がすとこだった。

また麻理に笑われるとこだった。」


「焦がしちゃえば大笑いできたのに。」


さあ出来た。


「麻理、朝ごはんできたから一緒に食べよう。」


「わあ!!今日も素敵な朝ごはん。おいしそう。」


俺は仏壇に水を備えて鐘を静かに鳴らす。

そして麻理の笑顔を見て手を合わせる。

いつもと変わらない朝。何も変わらない。


「なあ、麻理。今日の朝ごはんは何点かな。」


「今日の朝ごはんは58点ぐらいかな。

スクランブルエッグじゃないんだもん。

でもほんとにおいしそう。食べられなくてほんと残念。」


あの俺が毎朝料理してるなんて信じられないだろ。

目玉焼きだけだったのが味噌汁も作れるようになったんだ。

麻理がいた頃は料理なんて全然だったのにな。


さてと適当にたべて出社しないとな。


財布持って携帯持って、社員証も持たないと。

よし。これで準備万端かな。朝から会議頑張るか。


「じゃあ、行ってくるよ。麻理。」


「行ってらっしゃい、遥陽。」


ガチャン。




ねえ神様。私はいつまでここにいなきゃいけないの?

毎晩泣いちゃう遥陽をいつまで隣でみなきゃいけないの?


何もしてあげられないのになんでここにおいておくのかしら。私そんなに悪い子だった?


あ、遥陽ったらまた洗濯物畳まないで置きっぱなしにして。

私はもう畳んであげられないのよ。

だってほら、手を通り抜けちゃうんだもん。


ねえ神様。私を未練を残さないために残したならそれは間違いよ。毎日未練が増えてくの。





遥陽が作った朝ごはんが食べてみたい。

自分の好きな人が自分のために作ったご飯って世界一美味しいんですよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] ダメ!寒くなると切ない話が。
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