言葉の毒。
前々から感じていた事です。
拙い文章ではありますが、夜露死苦。
インターネットが普及して、文字がより身近になりましたね。
分からない漢字も直ぐに検索に掛けると、意味や読み方、用途まで調べる事が出来ます。
用語も一発検索。
楽になった反面、少し寂しいかな~。
たった一つの意味を調べるのに、図書館や図書室に行って、分厚い百科辞典を繰ったものです。
辞典のあの上質な紙の手触り、少し古い紙の匂い。
スッスッと滑らかにページが捲れる何とも言い難い気持ちよさ。
これは癖になりまよ(笑)
たまには、スマホ検索から離れて図書館に籠って、執筆するのも良いかも知れませんね。
不思議な事に、手軽に調べた物事より、苦労した物事の方が記憶に残る物です。
受験の追い込みや資格の勉強の息抜きがてらに、図書館で勉強するのも良いかも。
さて、文字が身近になった為の弊害でしょうか。
毒を振り撒く輩がいます。
インターネットでの匿名での誹謗中傷。
これは頂けない。
文字や言葉には力があります。
それは強力であり、使い方によっては、心に活力を与える良薬にもなりますが、心を殺す毒にもなります。
『お疲れ様』『ありがとう』
そんな一言で元気になった事はありませんか?
『死ね』『消えろ』『出来損ない』『クズ』
そんな言葉で、不愉快に思った事ありませんか?
そして何時までも耳に残りませんか?
きつい言葉程、耳に残る物です。
言葉の毒はヘドロの様に、心の底に沈殿して積み重なります。
そして積み重なった毒は何時も心に残ります。
最後は、ほんの些細な事がトリガーとなり、心が壊れたり、良心を捨てたり、自分の命すら断つ事もあります。
それは、毒を吐いた本人にも返ってきます。
毒と表現してますが、呪いなのです。
人を呪わば穴二つ。
呪いは、必ず自分にも返ってきます。
アナタが毒を吐くと、アナタに対して毒を吐く人が現れます。
アナタの性根をねじ曲げる事もあります。
気が付かない内に、呪いはジワジワとアナタを蝕み、何時かは表面に出ます。
そうなると、何もかも上手く行かなくなり、その鬱憤を毒としてネットに垂れ流す。そして又、おかしくなる。
大袈裟な~、と思うかも知れません。
試しに、アナタが今の送信しようとする文章を、読み返してみて下さい。
気持ちの良い文章ですか?
相手を気遣う文章ですか?
不愉快にさせない文章ですか?
その文章をアナタが受け取ったら、どう感じますか?
それがアナタの本性です。
どんなに取り繕うとも、文字や言葉には、必ず、その人の人柄、経験、知識が滲みでます。
もし、嫌だな~と思ったら、書き直すべきだと、私は思いますよ。
最後に
一度、本気のラブレターを書いてみて下さい。
便箋とボールペンの一発勝負です。
難しいですよ。
しかし、文字とは難しく、そして奥が深いか知るには一番の早道です。
毒と薬は表裏一体です。
アナタの良心が試される。
そんな時代なのかもしれませんね。