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第3話

「斉藤、おつかれ」

3年生になってから2ヶ月が経った。

先生は、あれから回数は減ったものの普通に常連さんとしてバイト先へやってくる。

もちろん問題になるとうるさいので学校には内緒で。

「こんにちは、由姫ちゃん☆」

先生の後ろからひょこっと顔を出す菜々子さん

「こんにちは。」

最近は一人で来ていた先生。

菜々子さんの久々の登場に、今日はデートか・・・と現実を見てテンションが下がる。

「斉藤、今日はもう終わりだろ?みんなでご飯食べに行こうぜ。」

えっ、先生からのお誘い。うれしいけどもちろん菜々子さんも一緒よね?

「えっと・・・」

バイト以外でも恋人同士の二人を見なければならなくなることが嫌だな・・・と悩んでいたらその様子を見ていた奈々子さんが口を開いた。

「ねぇ、ノブちょっと由姫ちゃんとお話したいから、迎えに行ってきてくれない?」

先生は少しむっとした様子だったがなんだかうかない顔をしていたのか私を見て

「わかった。」

といい店を後にした。

「さてさて、うかない顔してどうしたの?」

先生が出って行ったのを確認し、この状況を把握できないでいる私に言った。

「・・どうも、してないです。ただ・・・」

菜々子さんをチラッとみた

「えっ、私??」

私はコクンッとうなずき言った。

「私が一緒だったら、お二人の邪魔になるかと思って・・・」

私の発した言葉にきょとんっとしている菜々子さん

「えっと・・・ちょっとまってね。由姫ちゃん、もしかして誤解してる??」 

ちょっと考えそう尋ねてきた。

「誤解?菜々子さんは先生の恋人ですよね?」

現実を受けいれたくないが仕方ないと口を開いた私。

「ぷっ」

なぜか、いきなりふきだした菜々子さん

「なにがおかしいんですか!?」

真剣に悩んでいた私は菜々子さんにムッとしてしまった。

「おーい菜々子連れてきたぞぉ。」

カランッと店のドアが開くと、聞きなれた声が店内に響いた。

私は、少しだけ視線を先生に向けたがすぐにはずした。

・・・?今、もうひとりいなかった??

「何バカ笑いしてんだよ菜々子。それに、どうした斉藤?眉間にしわ・・・」

あきれたような先生の声に視線を戻した。

「由姫ちゃん、紹介するわね。私の婚約者 長谷川 海よ。」

まだ、笑いの止まらない菜々子さんが男性のほうへ行きそう寄り添いながらそういった。

「なぁにが、婚約者だよ。」

はんっと、鼻で笑う先生。

私はきょとんっとしてしまった。

「おい、斉藤こんな二人は置いてって飯食いに行こうぜ。」

私を引き連れて外へ出た。

なにがなんだかさっぱりわからない状態で、結局4人で食事に行くことになった。

「私の2コ上って、海さんって学生なんですか!?」

目の前で菜々子さんとイチャついている海さんを指差してお店ということを忘れ、大きな声で叫んでしまった。

「斉藤、声でかいよ。海は菜々子の元教え子だよ。」

クスクス笑う先生とバツの悪そうな菜々子さん。

なんと、後から合流した『海』という男性は本当に菜々子さんの恋人だということが発覚!!

うれしい事実がわかり、私はすごくテンションがあがっていた。

このまま片思いでいいから、私の幸せを誰も取り上げないでほしい。

この時私はこんな時間がいつまでも続くそう、思っていた。

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