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第18話

短かいです。

「おっ、斉藤」

1週間入院した後、他に異常のなかった信一さんは学校へ戻ってきていた。

「見舞い、どうもありがとうな。」

日直として社会科準備室へやってきた私に気付き言った。

もちろん、入院中に記憶が戻ることはなく・・・

「いいえ。これ、授業のノートです。失礼します。」

今日も記憶は戻ってない。ズキンッと胸の痛みを気づかないふりをし、さっさと用事を終わらせ出て行こうと踵を返した。

「なんかさ、ポカッと頭に開いている気がするんだよな・・・」

ボソッと呟いた信一さんに私はバッと振り返った。

『何か、思い出したんですか!?』

喉まで出かかった言葉を飲み込み私はなにもわからないと首を傾げた。

「あっ、悪い。単なる独り言だ、気にしないでくれ」

信一さん自身もなぜそう言ったのかわからずにびっくりしていた。

私は、なんだか涙が出そうになりその場から離れた。

本当に、信一さんの中には私はいないんだ。

また、あの頃のように戻るためには私が頑張らないといけないんだ。

勇気を振り絞らなきゃ・・・

ココが私と信一さんのスタートラインなのだから・・・


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