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第14話

「はい、どちら様でしょうか?」

息子のために買ったマンション・・・

息子を訪ねてみたら女性の声が返ってきた。

婚約者の彼女とはさっき駅で別れたのでもちろん他の女性

「信一はいらっしゃる??」

なんだかものすごく腹が立ってしまいけんか腰になってしまった。

「なんだ、おふくろかよ。何の用だ?ヒメ・・・由姫ならいないぞ?」

ドアが開くとそこにはやはり女性がいた。

後ろの方から一人の男性がやってきていった。

「信一、説明して頂戴。」

婚約者である彼女は涙を我慢しながら息子のことを考えていたのに・・・!!

なんで家に彼女じゃない女がいるわけ??

「説明って・・・とにかくあがれば?こいつは大学の先輩で青木 菜々子」

リビングに向かってテーブルに座るとキッチンに行きお茶の用意をする女性

「そうじゃなくて、なんで・・・」

彼女じゃない女がいるのっ!!

と聞こうとした時

「ノブさん、菜々子ぉー。飯と修正ペン買ってきたぞぉー・・・・とお客様。すみません。」

いきなりリビングの扉が開き一人の男性が入ってきた。

「気にしなくていいよ。おふくろ何誤解してるか知らんがこいつはあいつの恋人長谷川 海な??」

さっさと納得して帰ってくれという流れだ・・・

「今、テスト問題を作ってるんだよ。」

めんどくさそうにいう信一

「母親が用もないのに息子のところに来ちゃいけないわけ??」

信一の態度が気に入らない。

ただそれだけ・・・

「いや、べつにいけなくはないけど忙しいからまた今度にしてくんない??由姫もいないし」

彼女の名前がでてここに来た用件を思い出す。

「忙しいんだったらお客様がいてもいいわ。どうして由姫ちゃんは実家に戻っているわけ??」

彼女にも聞いているが、ちゃんと両方の意見を聞かなければ・・・

「なんで、知ってんだ!!」

あきらかにあせりだす信一

「由姫に会ったのか??」

さっきまでの息子とは思えないほど取り乱している。

「まさか、由姫・・・婚約破棄とかいってんじゃないよな?」

息子の言葉に私は笑いそうになった。

なんでこの子達はすれ違っているのだろう・・・

誰がどう見ても好き者同士じゃない。

「婚約破棄とはいってないわ。ただ今は延期してほしいって。もしかしたら白紙になるかもだって・・・」

由姫の泣くのを我慢している姿を思い出す。

信一次第だってとはいわないでおこう。

「あいつなに考えてんだよ。」

グチグチいいだした息子

「ノブがはっきりしないから由姫ちゃん出ていっちゃたんでしょっ!!もう」

いままで黙っていた菜々子が口を挟む。

わかってるよ。と、いわんばかりに椅子に座り悩む。

「一緒にいるとつらいそうよ。信一の気持ちがわからないから」

菜々子が出してくれたお茶を飲み、一息おいていった。

「俺は・・・」

何か言いたげに叫ぼうとしたが、やめた。

「おばさま、信一さんは1年程前・・・お見合、いいえ教師になる前から由姫ちゃんに片思いしていたんですよ。」

菜々子の爆弾発言に信一は真っ赤になりながら菜々子を睨んだ。

「なんせ由姫さん目当てでバイト先に常連として通ってましたから」

菜々子の発言を助けるかのように海までもがばらす・・・

「本当なの、信一!!」

信一が由姫のことを好きなことは手に取るようにわかっていたが・・・それを由姫自身はそのことに気づいていない。

だからこそ、息子の態度が気に入らない

「信一さんが素直になっていればこんなことにならなかったのに」

菜々子はきっと信一に睨み返す

「俺たちの関係は親同士の決めた結婚相手。好かれる、好かれないの関係じゃない。あいつはそう思っている。俺も、正直そう思っていた。」

落ち着いた信一が口を開いた。

「俺は確かに由姫のことが好きだけど、あいつの気持ちはわからなかった。ただ一緒に過ごせるだけでよかったんだ。でも、あいつと過ごしていくうちにそれだけじゃ物足りなくなった・・・おふくろには迷惑かけるが試験が終わったら由姫を迎えに行くよ。ちゃんと婚約者として」

信一に目には迷いはなかった。

「私の願いは二人が幸せになれることよ。」

そう、言い残し母は帰っていった。


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