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第11話

迎えに来たと、電話で呼び出され校門へ向かう菜々子

1台の車が止まっており菜々子は運転席に座っている人を遠目で確認し助手席へと回った。

すると、めちゃめちゃ辛気臭い顔をした信一がいた。

いったいなにがあったのか心配になり、びっくりし菜々子は信一に問いただした。

「・・・合コンって、ノブ 高校生なんだから付き合いでそれくらい行くでしょ。」

車の中でため息をつきながら菜々子は言った。

「友達に騙されたんだ。」

菜々子の言葉にむかつきついつい言い返す。

「でも、ノブはそのことを信じなかった?」

信一に質問のように問う。

「別に、信じてないわけじゃない。だた・・・・」

口をつぐむ信一

しかし菜々子がそこで納得するわけがなかった。

しかたなく昨日の出来事を菜々子に話した。

「嫉妬して、むりやりキスして学校でも避けられて合わせる顔がないからついてこいなんて・・・」

改めて、はぁ~っとため息を吐く菜々子

「ただでさえ由姫ちゃん私のこと良く思ってないのに・・・」

菜々子の言葉に「?」マークの信一。

「この鈍感っ!!」

ものすごく信一の態度に不満な菜々子

「ノブが高校生 相手に そこまで自制心を保てないなんて・・・まだ なにか かくしてない??」

菜々子の言葉に ビックッと肩を揺らす

「・・・」

はぁーとため息をつき 話を促す

「由姫がなんで俺との結婚に同意したか聞いたんだ。」

菜々子は、信一の言葉にたた頷いた。

『たまたまお前が見合い相手だったから 遅かれ早かれ両親にお見合いさせられるから・・・・どーせ断っても次のお見合いが来るし、そろそろ無駄な抵抗を止めようと思っていたって・・・』

ちょっとずつ 小さな声になる信一

「・・・で? 由姫ちゃんはなんて答えたわけ??」

馬鹿じゃないのと 言いたげな菜々子

「そうですね。って同意した。やっぱりあいつにとって俺は偶然の見合い相手だっただけなんだよな・・・」

普段からの信一では想像できないほどのへこたれ振り・・・

「ぐだぐだ うるさい。そんな言い方したあんたが悪い。だいたい あんたが由姫ちゃんに好きだ。っていえばいいだけじゃないの!!ったく 、んの為にあの喫茶店に通ったのよ。」

実は、信一は由姫がバイトに入った頃一目ぼれをし菜々子を巻き込み喫茶店に通っていた。

目的地についた菜々子は車を降り、喫茶店へと入っていった。

信一は喫茶店へは入らず車に寄りかかり待っていた。

「ノブ、由姫ちゃん今日はもう帰ったってよ。」

いそいそと車に戻ってきた菜々子がいった。

「・・・やっぱ怒っているんだよな・・・・」

しゅんっとする信一。

「いいから早く車を家に向かわせなさい。」

ビシッと喝をいれる菜々子

「ヒメ??」

家に着くなり玄関に靴があったことに安心感を覚え、ゆっくり家に入っていった。

「おかえりなさい。」

リビングに入るといつも通り夕食を作る私の姿。

学校では避けていたが、さすがに帰る家が一緒なので 避けるのはやめよう。

そう思った。

「バイト先に迎えに行ったんだ。」

信一さんはぼそっと言った。

「ごめんなさい。今日スーパーで買い物したくて先に帰っちゃいました。」

と、とりあえず考えていた言い訳。

本当は、来てくれると思っていなかった。

ぎゅっと私を後ろから抱きしめる信一

「ちゃんと連絡して欲しい。びっくりするから・・」

信一さんの行動にも言葉にもびっくりする私

私は「ごめんなさい。」とだけ言い ゆっくり 信一さんから離れ再び夕食の準備を進めた。

「もう少しでできるから待っててください。」

と、皿を取り出し始める。

「悪い。いま下に菜々子がいるんだちょっと送ってくるよ。」

急にでた菜々子さんの名前にピクッっと反応する私。

そんな私に気づかず、すぐにリビングをあとにしようとする信一さん。

「あっ・・・」

一度 リビングのドアを閉めようとしたが すぐに

「飯 先に食べてていいから。」

そういい、今度こそ出て行った。

なんだか すごく自分が惨めに感じた。

どうして菜々子さんが一緒なんだろうか??

送っていくってことは、今日は海さんは一緒じゃないってこと。

海さんがいたとしたら信一さんなら、菜々子たちっていうはずだ・・・

私は、急いで夕食の準備をした・・・一人分だけを・・・

「ただいま」

菜々子を送り急いで帰ってきた信一。

ちゃんとヒメと話そう。

自分の気持ちを伝えよう。そう思っていた。

「ヒメ、ごめんな。」

どう話を切り出そうか考えながらリビングへと向かう。

リビングのドアを開けるとテーブルでヒメが夕食を食べているところ・・・

のはずだった・・・

あれから15分しか経っていない。

普段、ヒメは夕食にいや・・・食べるのに時間をかける

だからテーブルに座ってさっきのように『お帰りなさい』と言ってくれる。

そう確信していた。

しかし現実は、テーブルに夕食の準備はしてあるもののヒメの姿はなかった。

夕食が一人分だと気づいた 信一は絶句した。

そのまま 視線をキッチンに向ける。

ヒメが食器を使った後がなかった・・・・なぜ??

いやな予感がした。


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