プロローグ
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「どうやら、次の世界に召喚されたようだな。フィロ、翻訳を頼めるか?」
「任されました!拓真さん。このかわいいフィロ=ルル=アルエにかかれば簡単なことよ。」
暗い洞窟の中、あたりはろうそくのようなものが照らしている。黒いローブに身を包んだ小人が十人、魔法陣を囲うように並び、なにやら呪文を唱えている。しばらくすると、魔法陣の中央に一人の男性と、その右手に乗る小さい妖精一匹が急に現れた。
そうここは異世界、小人が住む世界に魔王が降り立ち、厚い雲で世界を覆っている。小人たちは非力で魔王に立ち向かえず、異世界から力強い勇者を召還したようだ。勇者の名は本条拓真、遠い世界にある地球の日本に住んでいた彼は、妖精フィロ=ルル=アルエとともにこの世界を救う定めとなった。
普通の異世界転移であれば、何かチート能力で解決をするだろう。「俺、何かやっちゃいました?」ととぼけながら。しかし彼は、
「なるほど、魔王を倒し、この世界から天の光を取り戻してほしいと。聞き飽きたな。」
「これで異世界転移は48回目か。余裕だろ。」
異世界転移のエキスパートである。