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雨の降る夜に、、、。

作者: 七瀬




私はその日、1人残業で夜遅くまで仕事をしてその帰りに、、、。

雨がザアーザアーと強く降っていた。


私は、折りたたみ傘を持っていたのでその傘を差して家に帰っていると?


道端で、1人の小さな女の子が、うずくまって雨に濡れている。

私は、その女の子に近づき声をかけると、、、?


『ねえねえ! どうしたの、、、? こんなに雨に濡れて、お父さんや

お母さんが心配してるんじゃないの? 貴女のお名前は、なんていうの

かな、、、?』


その女の子が、雨に濡れた顔で私の方を向いてこう言ったの!


『・・・わたしね、お姉ちゃん! 家出してきたのよ!』

『えぇ!? 家出!?』

『自分の家の住所やお父さんお母さんの名前は分かるかな?』

『・・・ううん、』

『取り敢えず、ココにいたら、風邪引くから! お姉さんのお家に一緒

に行こうか!』

『うん!』


私は、この見知らぬ女の子を、自分の家まで連れて帰ったのよ!



そして、、、。

私の独り暮らしの家に着くと、、、?

女の子を、タオルでしっかり拭いて風邪を引かないように温かいミルク

を飲ませてあげる事にしたの、、、!


『取り敢えず! 今日は、私の家に泊って! 明日の朝、私と一緒に警察

に行きましょう!』

『・・・うん。』

『それと、貴女のお名前は、、、?』

『神村 みそのだよ!』

『幾つかな?』

『9歳!』

『お父さんとお母さんのお名前は分かるかな?』

『・・・ううん、』

『そっか! 分からないよねぇ~! 何処に住んでいたとか分かる?』

『お家の近くに、大きなタコの滑り台がある公園があったよ!』

『そう! ありがとう、疲れたよね! お姉さんのベットで寝ていいよ!』

『うん!』




私は、簡単な温かい料理をみそのちゃんと一緒に食べてから、一緒にお風呂

に入って、みそのちゃんを先に私のベットで寝かせたの、、、!



私は、みそのちゃんが寝てから1人でネットで探していたわ、、、!


もしかしたら、、、?

みそのちゃんのお父さんやお母さんが、心配してネットの何処かに

情報が載ってるかもしれないと思ったからよ!




私は、ノートパソコンを開いて、何か? 手掛かりがないか調べて

いると、、、?



今日のネットニュースに、、、。


『神村 みそのちゃん! 小学4年生で9歳の女の子が不審な男性に

連れて行かれた! 連れ去られてから3か月経つが未だみそのちゃんは

見つからず! 連れ去った男は、身長175㎝ぐらい中肉中背で年齢は

30代後半、白色のキャップを被っていたらしい! 誰かみそのちゃん

の情報を知っている方は、ココに連絡ください!○○××-○○○○まで!』



私は、急いでその連絡先に電話をしてみると、、、?


『もしもし、、、?』

『あの、みそのちゃんの事で連絡したんですが、』

『みそのですか、、、? みそのは先、遺体になって見つかりました!

連れ去った男に、殺されたんです!!!』

『えぇ!? でも、みそのちゃんは、私の家に、今いますよ。』

『えぇ!? どういうことですか、、、?』

『みそのちゃんのお母さん! 少し、待っててください! みそのちゃん

と今、電話変わりますから、、、!!!』


 


『みそのちゃん! みそのちゃんのおかお母さんと連絡がついたわよ! 

みそのちゃん!』



『えぇ!?』

『・・・い.いない!?』


寝ていると思っていた私のベットにみそのちゃんがいない、、、!?


『・・・何処に行ったのかしら?』



『スミマセン! あのう、先まで私のベットでみそのちゃんが寝てたんで

すけど、、、? 今見たら、いなくなってしまって、、、!』

『・・・・・・』

『私の部屋の何処かに、みそのちゃんがいるかもしれませんから、また連絡

します! 本当に、すみませんでした......。』

『・・・明日、みそののお通夜があります! どなたか存じませんが、みその

を知っている方だと思うので、、、来てもらえますか? みそのお通夜に!』

『・・・そんな、あぁ、はい!』



私は、電話を切った後、、、。

部屋の中を隅々まで探したのだけど、、、?

結局、みそのちゃんは見つからなかった、、、。




そして私は、、、。

みそのちゃんのお通夜がある場所へ行くと、、、?


駅までみそのちゃんのお母さんが私を迎えに来てくれていた。


『・・・あの、昨日電話した、高岡 奈央です!』

『高岡さん、みそのとはどういう関係だったんですか、、、?』

『昨日、みそのちゃんと出会ったんです! 雨が凄く降っていたので

心配になり、みそのちゃんを私の家に連れて帰りました。』

『・・・そう! みそのは、雨の日が大好きだったんですよ~!』

『えぇ!?』

『雨が降ると? みそのは外に直ぐに出たがって、、、! あの子?

大きな公園にタコの滑り台があるんですけど! その中で蹲っていた

事があったんですよ~! 本当に、あの子ったら、、、? クスッ!』

『・・・お母さん、』

『高岡さん! みそのはあなたと出会えて嬉しかったのかもしれませんね!』

『・・・・・・』



・・・その後、みそのちゃんのお母さんから、、、。

みそのちゃんの、楽しそうに遊んでいる写真や動画を見せてもらうと。

私が昨日、家に連れて帰ってきた! あの! みそのちゃんだった、、、!



やっぱり、みそのちゃんは、、、?

私と出会う前に、既に亡くなっていたみたい......。

私が会っていたのは、もう亡くなっていたみそのちゃんだったのよ!


でも、、、?

私と何故、、、? 

亡くなっる前に、会ったのかな、、、?


それとも、、、?

【ひょっとしたら、、、? 何かのメッセージを私に伝えたかったのかも

しれないわ、、、!?】





最後までお読みいただきありがとうございます。

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