雨の降る夜に、、、。
私はその日、1人残業で夜遅くまで仕事をしてその帰りに、、、。
雨がザアーザアーと強く降っていた。
私は、折りたたみ傘を持っていたのでその傘を差して家に帰っていると?
道端で、1人の小さな女の子が、うずくまって雨に濡れている。
私は、その女の子に近づき声をかけると、、、?
『ねえねえ! どうしたの、、、? こんなに雨に濡れて、お父さんや
お母さんが心配してるんじゃないの? 貴女のお名前は、なんていうの
かな、、、?』
その女の子が、雨に濡れた顔で私の方を向いてこう言ったの!
『・・・わたしね、お姉ちゃん! 家出してきたのよ!』
『えぇ!? 家出!?』
『自分の家の住所やお父さんお母さんの名前は分かるかな?』
『・・・ううん、』
『取り敢えず、ココにいたら、風邪引くから! お姉さんのお家に一緒
に行こうか!』
『うん!』
私は、この見知らぬ女の子を、自分の家まで連れて帰ったのよ!
▼
そして、、、。
私の独り暮らしの家に着くと、、、?
女の子を、タオルでしっかり拭いて風邪を引かないように温かいミルク
を飲ませてあげる事にしたの、、、!
『取り敢えず! 今日は、私の家に泊って! 明日の朝、私と一緒に警察
に行きましょう!』
『・・・うん。』
『それと、貴女のお名前は、、、?』
『神村 みそのだよ!』
『幾つかな?』
『9歳!』
『お父さんとお母さんのお名前は分かるかな?』
『・・・ううん、』
『そっか! 分からないよねぇ~! 何処に住んでいたとか分かる?』
『お家の近くに、大きなタコの滑り台がある公園があったよ!』
『そう! ありがとう、疲れたよね! お姉さんのベットで寝ていいよ!』
『うん!』
私は、簡単な温かい料理をみそのちゃんと一緒に食べてから、一緒にお風呂
に入って、みそのちゃんを先に私のベットで寝かせたの、、、!
▽
私は、みそのちゃんが寝てから1人でネットで探していたわ、、、!
もしかしたら、、、?
みそのちゃんのお父さんやお母さんが、心配してネットの何処かに
情報が載ってるかもしれないと思ったからよ!
*
私は、ノートパソコンを開いて、何か? 手掛かりがないか調べて
いると、、、?
今日のネットニュースに、、、。
『神村 みそのちゃん! 小学4年生で9歳の女の子が不審な男性に
連れて行かれた! 連れ去られてから3か月経つが未だみそのちゃんは
見つからず! 連れ去った男は、身長175㎝ぐらい中肉中背で年齢は
30代後半、白色のキャップを被っていたらしい! 誰かみそのちゃん
の情報を知っている方は、ココに連絡ください!○○××-○○○○まで!』
私は、急いでその連絡先に電話をしてみると、、、?
『もしもし、、、?』
『あの、みそのちゃんの事で連絡したんですが、』
『みそのですか、、、? みそのは先、遺体になって見つかりました!
連れ去った男に、殺されたんです!!!』
『えぇ!? でも、みそのちゃんは、私の家に、今いますよ。』
『えぇ!? どういうことですか、、、?』
『みそのちゃんのお母さん! 少し、待っててください! みそのちゃん
と今、電話変わりますから、、、!!!』
*
『みそのちゃん! みそのちゃんのおかお母さんと連絡がついたわよ!
みそのちゃん!』
『えぇ!?』
『・・・い.いない!?』
寝ていると思っていた私のベットにみそのちゃんがいない、、、!?
『・・・何処に行ったのかしら?』
*
『スミマセン! あのう、先まで私のベットでみそのちゃんが寝てたんで
すけど、、、? 今見たら、いなくなってしまって、、、!』
『・・・・・・』
『私の部屋の何処かに、みそのちゃんがいるかもしれませんから、また連絡
します! 本当に、すみませんでした......。』
『・・・明日、みそののお通夜があります! どなたか存じませんが、みその
を知っている方だと思うので、、、来てもらえますか? みそのお通夜に!』
『・・・そんな、あぁ、はい!』
▼
私は、電話を切った後、、、。
部屋の中を隅々まで探したのだけど、、、?
結局、みそのちゃんは見つからなかった、、、。
そして私は、、、。
みそのちゃんのお通夜がある場所へ行くと、、、?
駅までみそのちゃんのお母さんが私を迎えに来てくれていた。
『・・・あの、昨日電話した、高岡 奈央です!』
『高岡さん、みそのとはどういう関係だったんですか、、、?』
『昨日、みそのちゃんと出会ったんです! 雨が凄く降っていたので
心配になり、みそのちゃんを私の家に連れて帰りました。』
『・・・そう! みそのは、雨の日が大好きだったんですよ~!』
『えぇ!?』
『雨が降ると? みそのは外に直ぐに出たがって、、、! あの子?
大きな公園にタコの滑り台があるんですけど! その中で蹲っていた
事があったんですよ~! 本当に、あの子ったら、、、? クスッ!』
『・・・お母さん、』
『高岡さん! みそのはあなたと出会えて嬉しかったのかもしれませんね!』
『・・・・・・』
・・・その後、みそのちゃんのお母さんから、、、。
みそのちゃんの、楽しそうに遊んでいる写真や動画を見せてもらうと。
私が昨日、家に連れて帰ってきた! あの! みそのちゃんだった、、、!
やっぱり、みそのちゃんは、、、?
私と出会う前に、既に亡くなっていたみたい......。
私が会っていたのは、もう亡くなっていたみそのちゃんだったのよ!
でも、、、?
私と何故、、、?
亡くなっる前に、会ったのかな、、、?
それとも、、、?
【ひょっとしたら、、、? 何かのメッセージを私に伝えたかったのかも
しれないわ、、、!?】
最後までお読みいただきありがとうございます。