表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創世のソード・ブレイカー  作者: 柚木りん
第七章 ルイス《光》とリヒト《闇》
69/70

○ 『空(くう)を悟りて時穿つ』 ○


◇◇◇


「・・・あんたは・・・」



クロトの右腕を掴んでいるのは、カイキと共に謎空間に入って行ったレイだった。




「こうして話すのは久しぶりかな? あの時はほんと助けてくれてありがとね。」



にこやかにお礼を告げるレイ。

その様子を眺めていたルイス達はみるみる顔色が悪くなる。



「・・・いや、レイ今そういう場合じゃ・・・」



その時だった・・・





「・・・くそっ! せめて奴だけでも・・・!!」




まだ動けた政府軍の残党がルイスに向かって剣を構え襲ってきた。クロト達に気を取られてたルイス達は反応が一瞬遅れてしまった。



「っ!!」

「ルイス!!」



ファレル達は間に合わない、ルイスも切り込めるがその一太刀(ひとたち)を浴びせる前に敵の(けん)がルイスの身体に到達する方が数刻早い・・・そんな位置。



「クッソ!!!」



くらってもかまわない・・・その覚悟でルイスは武器に力を込める・・・




しかし・・・・・・




┈┈┈ ・・・バキバキバキバキパキン・・・!! ┈┈┈



「ぐぁ!!?」

「!?」


突如辺りに冷気が覆う、そして同時に巨大な氷の塊が政府軍を押し流すように壁のように出現した。


直撃した政府軍は持っていた(けん)ごと吹っ飛びかなり離れた所まで飛ばされ ドシャッ! と鈍い音を立たせて落下した。ピクピクと僅かに体が動いているのが見えたが、そのまま気を失ったようだ・・・



「今のは・・・」



皆が呆然と立ち尽くす中、ルイスは氷が出現した出発点の方に目を向けた。そこに居たのは・・・



「カイキ・・・」



こちらも巨大な魔力を(たずさ)えた、レイと共に謎空間に消えていたカイキだった。



「・・・・・・」



カイキは何故か泣きそうな顔をしていた。そして ススス…とルイスとファレルの元に歩み寄り、



「・・・・・・」(ぎゅっ)


「お?」

「え?」



二人にしがみつくように抱きついた。




「お、おいカイキ・・・?」

「どうしました?」



カイキの異様な様子に慌てる二人、その様子を、レイは眺めていた。



「あちゃー・・・」



はぁやれやれと言った感じにため息をつくレイ・・・


()()()()()()()()()()()・・・・・・



「・・・いつまで掴んでいる。」



ボソッと呟くクロトは、そのまま魔力を込め始めた。



「お。」


「・・・いい加減、離せ!!!」



バチバチと黒い魔力が溢れ出る。その勢いで引き離そうとしたのだろう・・・しかし、レイは未だ掴んだまま。



「・・・悪いね、今君に逃げられると皆悲しむんだ。」



そう言うとレイは掴んでいない右手で指をパチンと鳴らした。


するとどういう訳か、放出されていたクロトの魔力は一瞬にして消え、



「・・・ガハッ!」



何故か、クロトは苦しみ出したのだった。



「・・・あんた、なにを・・・した!!!」


「ごめんね? しばらく休んでてくれるかな?」



レイはクロトを掴む左手はそのまま離さず、右手人差し指と中指でクロトの額にトンっと触れる。



すると、クロトは崩れるように倒れ、意識を失っていった。



「・・・あんた・・・りゅ・・・じ・・・・・・」


「・・・兄弟喧嘩は、今度ゆっくりやってね。」



「おやすみ。」






こうして、ようやくクロトを捕まえることが出来たのだった。





ふと視線に気がついたレイは、ルイスがこちらを見ていたことに気づいた。



「・・・ちゃんと説明してもらうぞ?」


「・・・分かってるよ、ここの後始末が終わったらね?」



◇◇◇





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ