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創世のソード・ブレイカー  作者: 柚木りん
第六章 新たなる地へ
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● 救出作戦(その4) ●



「ユウちゃんすっご!!!でもカッコいい・・・!!(キュンッ)」



ゲイルがユウキにときめいていた。




ユウキの一蹴りで男が放った弾丸は粉々に粉砕されている。その蹴った足には、魔力が纏っているのかかすかに光っているように見えた。



「フーーー・・・」



ユウキはゆっくり呼吸を整える。落ち着いたところで後ろからゲイルが飛んで抱き着いて来た。



「ってユウちゃーん!超かっこいいけど無理しちゃだめよ!!」



ちょっとユウキは苦しそうにしてたが、少し嬉しそうでもあった。俺はゆっくりユウキに近づく。



「・・・やっぱりお前、破壊者(ブレイカー)だったんだな。」

「・・・あ・・・」



ユウキが何か言おうとしたが、再びレゾルト達に取り押さえられた男が叫んだ。



「ぐっ・・・ユウキィ・・・!!!またしても邪魔しやがってぇ!!!」



素が出て来たな・・・



「オイ、大人しくしろ!!」



レゾルト達は力を込めて押さえるが男は暴れて上手く固定できない。そんな奴の所に、俺は(けん)を構えてゆっくり近づく。



「・・・レゾルト、一瞬でいい。そいつから離れて。」

「はぁ?」



何を言ってるんだって顔をして俺を見るレゾルト。しかし返事を聞く前に俺は(けん)を上段に構え、魔力を込めて(ブレード)を複数作り、振り下ろす動作をする。その動きと連動して展開した(ブレード)が男を切りつけていく。



「ぐぁ!!」


「のぉぉわあぁぁ!!??」




その衝撃にレゾルトは思わず手を放し皆距離を取った。

切られた男からは煙がシュー・・・と出ている。



「・・・・・・ふぅ。」(チャキッ)



俺は静かに(けん)を収めてレッカに戻した。

その様子を見ていた皆はポカーンとしていたが、少ししてハッとしたレゾルトが叫びだす。




「・・・ちょぉおっま!!なんてことするんだ!!なんで・・・!!」



何言おうとしてるか察したからすぐさま止める。



「よく見ろ、死んでねぇから。」

「へ・・・?」



言われて恐る恐る男の方を見やるレゾルト。すると確かに、男は切られた箇所から煙が出ていたが血は一切出ていない。ただ意識を失い倒れているだけだった。



「な・・・なんだ・・・」(ホッ・・・)

「俺が(ブレード)を展開した時は、それは魔力で出来てるから本体以外は実体がないんだよ。だから(ブレード)で切ればただの人間に傷は出来ない。キリヤみたいに改造されてたら話は別だが、今は奴が持っていた他の武器を破壊しただけだから。匂ってたし。」

「紛らわしいぞ!!!」



半泣きで叫ぶレゾルト、自分もやられると思ったからだろうな・・・

ふと見るとキリヤは今の話で怯えてカイキの後ろに隠れていた・・・





「はぁ・・・」



ようやくこの場を完全に制圧出来たことで落ち着いて話が出来る。ユウキに向き直り、話を始める。



「さっきはありがとな。一度町に行くけどお前も一緒に来てくれ。そこでお前がこれからどうしたいかも・・・」



すると途中でユウキに話を遮られる。



「あんた等と行きたい。ずっと来てくれるのを待ってた、オレも戦えるから一緒に連れて行ってくれ。」



・・・偶然か、はたまた先読みの賜物か・・・聞こうとしていた問いの答えをあっさり答えたユウキ。さすがに驚いたが、俺はそっとユウキの頭に手を置いて・・・



「・・・そうか。」



そっと頭を撫でた。




いや、内心一緒に来てくれるのはすげー心強いが・・・今すぐに決めるものではない・・・コイツの奪われた時間を考えると、俺達の戦いに巻き込んでしまってもいいものか考えてしまうんだ・・・・・・










「わっ!なんかすごいことになってる!!」



話に集中していて、地下潜入組が戻って来ているのに気づかなかった。

いつの間にか裏方からリインが顔を覗かせてから出て来た。その後ろからクロウがヒュゥーっと飛んできて、そしてレイと被害者と思われるボロボロの女性達が出てきている。



「リイン!お帰り!!」

「ただいまキリヤ!」


「うわぁー・・・すっごい暴れたねー・・・」

「お帰り父さん、お疲れ様。」



ぞろぞろと出てくる地下潜入組と被害者達。どうやら皆無事なようだ・・・



「あの・・・これは・・・」

「心配しないでください、彼等は俺達の仲間ですので。」



怯える被害者の女性達を冷静になだめているレイ。レイやリイン達の俺達と接する姿を見て、彼女達もようやく安心したようだった。





「・・・ユウキ、話はまた町に帰ってからするよ。皆の傷の手当てもしないといけないしな。」

「・・・ん、分かった。」




レイ達から話を聞くため、一旦ユウキと話を切り上げ向かおうとした。その時、一番最後に出て来たファレルの様子がおかしいことに気がついた。



「・・・・・・」


「・・・ファレル・・・?」





皆解放されて、作戦を成功させて晴れやかな顔をしていたのに、ファレルだけ浮かない顔だった・・・


・・・気になる事は、他にもあった。




僅かな疑念を抱きながら、俺達はようやくサラベラに帰還することになったのだった・・・・・・




◇◇◇














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