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創世のソード・ブレイカー  作者: 柚木りん
第六章 新たなる地へ
41/70

● 龍の谷(その2) ●


◇◇◇



~ 引き続き、空の上 ~



「・・・ところで今どのあたりであとどれくらいなんですか・・・?」



ずーっと空を飛んで同じ景色を眺めているので、暇になったファレルが尋ねて来た。



「あー・・・そうだな・・・」



俺はごそごそと荷物から地図を取り出す。それを見た皆がじーっと固まっていた。



「・・・ん?なんだよ・・・」

「いや・・・持ってたんですね・・・地図。」

「意外過ぎて・・・」


「お前ら俺を何だと思ってたんだよ!!」



ぶつぶつ文句を言いながら俺はクロウの背中の上に地図を広げる。そして地図上に記された大陸を指さしながら説明を始める。



「・・・ここの真ん中の、デッカイ大陸の中心に中央政府の施設がある。俺達が最終的に目指すのはここだ。」

「え、でっか!!ズルくねーか!!?」



カイキが叫ぶ、ファレルはちょっと呆れていた・・・



「・・・ズルいとか、そういう問題ではないような・・・(汗)」



二人の会話を聞き流しながら、さらに指を動かし説明を続ける。



「この地図左下にあるのが、ファレルと出会ったあの町だ。」

「・・・うっわ・・・ちっさ・・・」



ファレルが自分の育った所に、ちょっと衝撃を受けているようだった。



「え、ファレル達どこにいたの?」

「どういう所なんですか?」



カイキとリインが興味津々で覗き込んでいた。ファレルは答えなかったが・・・あんまりいい思い出ばっかりってわけでもないからな・・・



そのまま俺は指を動かす。



「そのまま上にモルドー渓谷、シバル、サグにカグナ遺跡と続く。そして今いる海がこの辺りだ・・・」



指を上にずらしていき、地図左上にある海を指す。



「・・・ここが、今向かってる『龍の谷』だ。」

「え゛、どこ!?」

「何もない・・・けど・・・」




地図の左上、何もない海の空間を指し示す。今飛んでいる場所もその辺りだった。




「結界があるからな・・・何も知らないやつが通っても気づかないうちに通り過ぎるだけだ。クロウ、止まってくれ。」

「へいへい・・・」

「うわぁ・・・」



一旦その空域で止まり、説明する。クロウはふてくされていたが、皆は辺りを見渡していた。



俺は改めて、皆に指示を出す。



「これから中に入る。絶対に俺から離れるなよ、しっかりクロウを掴んどけ。」

「・・・了解。」

「たく・・・なんで俺があんなとこ・・・(ぼそぼそ)」



相変わらず呟いていたクロウだが、決して投げ出そうとはしなかった。なんだかんだでいいやつなんだよなぁ・・・


俺はクロウの背中をポンポンと叩いて指示を出し、意を決して谷の入口へ飛び込んだ・・・・・・






◇◇◇




結界をくぐると、そこには霧が広がっていた。



「うわぁー・・・何も見えない・・・」

「真っ白ですねぇ・・・」



リインとファレルは呆気にとられて開いた口が塞がらなかった。



「ここが『龍の谷』・・・なんですか?なんとなく気配が変わった感じはしますが、景色はあまり変わっていないような・・・」

「霧が出てる以外は、下は海のままで異常なさそうだな。」



ファレルとカイキが辺りを見回しながら尋ねて来た。まぁ、まだ入り口入ったばっかりだしすぐに変わるってわけではないんだが・・・

俺は前を見据えてその質問には答えずに、ファレルとレイに指示を出す。



「・・・ファレル、レイ。クロウを中心に結界を張ってくれ。」


「え・・・?分かりました・・・」

「・・・りょーかい。」



二人は少し驚きながらも言われた通り結界を張る。それは今巨大化しているクロウの身体を丸ごと包むほどの大きさで、背に乗っている俺達もろとも包んでいく。



それを見たリインが恐る恐る尋ねて来た。



「えーっと・・・もしかして・・・?」


「・・・この先だ。」




・・・徐々に霧が晴れていく・・・




そこに現れる景色は・・・・・・





「・・・・・・ハァ!?」

「え!?え゛!!?」



何もないはずの海の上に、巨大な崖が両端に現れたのだ。


皆の反応もあらかた予想通りだった・・・



「ねぇちょっと!さっきまで何も無かったはずだよね!!?」

「どういう事!え、これが入り口って事!?」

「二人とも落ち着いて・・・」



カイキとリインが叫ぶのをキリヤがなだめていた。ファレルとレイも驚いてはいるようだったが、それでも冷静に辺りを見回していた。


そのまま進むと、気配が一つ近づいてきているのに気づいた俺は皆に指示を出す。



「・・・静かにしろ。」

「っ!」



その気配はだんだんと大きくなり、やがてそれは俺達の目の前に止まった。


その正体は、この谷に住む門番の役目を担っている龍だった・・・



「・・・これはこれは、侵入者が来たと思ったら。『裏切り者』のあなた方でしたか・・・なんとまぁ醜いお姿に・・・しかも、()()()()まで連れているようで・・・」



「あぁん!!?」




・・・一番最初にキレたのはクロウだった・・・



「誰が醜いだオラ!ざけんじゃねぇぞ!!」



今まで大人しかったクロウは怒りの沸点が低かった・・・


騒ぎはしないがファレル達も怒っていた。




「・・・最後のあれ、どう考えても我々の事ですよねー・・・物扱いですし・・・」

「ぶっ飛ばしたいんだけどダメかな。」



ファレルもカイキも、目が座ってる・・・

それをレイが鎮めた。




「・・・でも俺達が手出しちゃったら、多分話も出来ないだろうねー・・・少なくとも、向こうから何かされない限り俺達は大人しくしていたがいいかもね・・・」



それでも視線は目の前の龍から離さなかった。




それらを見たその龍は、気に入らない様子だった・・・



「・・・あぁなんと醜く醜悪な・・・そんな下等生物をなぜ神聖なこの場所に連れて来たのです!同族だからこそ大人しくしていましたが、今すぐに出て行かねば・・・我等の食事となっていただきましょう・・・!!」




その龍は今にも襲ってきそうな勢いで、会話していた間に仲間にも念話をしていたのか徐々に他の龍も集まって来た。ファレル達もすぐに動けるように臨戦態勢を取っている。


けど俺は右手で皆を制止し、両者の間に立って話をした。



「ルイス・・・」



ファレルは心配そうに俺に声をかけてくれた。

その言葉を背に、俺は話す。



「・・・俺達は知りたいことがあって()()()()に会いに来たんだ・・・話を聞いたらすぐに帰る。


・・・・・・そこをどけ・・・・・・!」



「・・・っ!!!」





・・・キレているのは、ファレル達だけではない・・・仲間を侮辱され許せるはずがない・・・


怒りを込めた眼差しを目の前の龍に向けると、そいつは一瞬気圧されるがすぐに何か言おうかした・・・その後ろから声が聞こえてきた・・・・・・





「・・・・・・何を騒いでいる・・・・・・」


「っ!!」



その龍はすぐに振り向き慌てて頭を下げる。そこにいたのは、俺が知りたい答えを持っているかもしれない相手・・・・・・




「・・・久しぶりだな、ザクロ・・・」

「んん?あぁ・・・誰かと思えば、シロガネか・・・何しに来た・・・」




目の前にいた龍よりはるかに大きく、体中しわだらけの龍・・・この谷の長、ザクロだった・・・・・・







◇◇◇



「・・・うわぁ・・・」

「でっか・・・・・・」



後ろで皆が呆気に取られているのが分かった。ただでさえ初めて見る龍にこんなに囲まれて、しかもこいつは誰よりもデカいから、開いた口が塞がっていなかった。



俺は静かに問いかける。


「・・・知りたいことがあってここに来た。あんたなら昔からいるし知っているかと思って・・・実は・・・・・・」



本題に入ろうとした時、ザクロが話を遮った。



「・・・()()()()()()()()?」

「!!!」



心を読まれたのか、先に名前を出されて驚いた。



「・・・・・・知っているなら話が早い・・・そいつと・・・」



すると再び、ザクロが話を遮るのだった。



「話すことは何もない・・・さっさとこの場から立ち去れ。」


「な!!」



一方的な宣言に、驚きを隠せなかった。



「・・・ちょっと待て、話を聞け!俺達はただルミエールとリヒトについて知りたいだけだ!」

「・・・知ってどうする・・・何も出来ないではないか・・・」

「なに・・・?」



ザクロはそのまま話を続ける。



「こんな世界になったのはすべて貴様達のせいではないか・・・おまけに魔力まで奪われているようだな・・・それで魔物も増えているのか・・・今の貴様は何もしない、いや、何も出来ないではないか!出来損ないにはようはない・・・帰れ。」

「俺・・・は・・・」



・・・言葉が、出なかった・・・

恨まれているだろうことは分かっていたが、ここまでとは・・・・・・他の龍達もコソコソ話をしていた。


ザクロが後ろを向いて立ち去ろうとした時・・・




「「ちょっと待て!!オッサン!!」」



今まで黙っていたファレルとカイキが叫びだした。



「・・・なんだと?」



ザクロは睨むが、二人は構わず続ける。



「さっきから黙って聞いてれば、あんたら言いたい放題・・・もう我慢できない!!」

「言わせてもらいますけど、何もしてないのはむしろあんたらの方でしょうが!!しかも魔物の事をルイスのせいにしてんじゃないですよ!!」

「今魔物が増えてんのはエギルって奴のせいだろうが!今の世界見れば分かるだろドアホ!!」




顔を真っ赤にして叫ぶ二人、思わず俺も驚いていたが、周りの龍達も驚いていた。

そのうちの一体が、口を挟む。



「なんと無礼な・・・!!そもそもそこの裏切り者が、こんな世界を創らなければ・・・!!」



その言葉を、ファレルが遮る。



「それこそルイス達に甘えている証拠じゃないですか!創世龍が世界を創らなければ、あなた達はずっと食料をめぐり争っていたはずですよ!!それを今度は倒せない敵が現れたからとこんな所に引きこもり、文句を言うだけですか!ガキですか!!ルイスなんかずっと自分たちで頑張ってましたよ!ちょっとは自分たちで行動してみなさいっての!!」



言いたいことを全部出し切ったのか、ファレルはゼーハー息を切らしている。

その様子を見ていたリインとキリヤが、


「・・・ファレルさんかっこいー♪」

「すごーい!」



パチパチ拍手をしながら感心していた。レイはクスクス笑っている。カイキはというと・・・



「言いたいこと全部言われた!!」



・・・ちょっと悲しんでいた・・・



「お前ら・・・」



俺はほんと・・・最高の仲間を見つけた・・・


もう一度ザクロに向き直って話す。



「・・・確かに、最初エギルに手も足も出なかったのは事実だ。クロトも連れて行かれ、魔物も急速に増えてきている・・・でも今は新たな力も手に入れた、仲間もいる!何も出来なかったあの時とは違う!!」



「・・・・・・」



ザクロ達は黙っていたが、そのまま続ける。



「エギルは必ず俺が倒す!魔物もすべて倒す、けど皆の心が変わらなければ魔物はまた生まれる!世界を変えるためには、お前達も協力してほしいんだ!!」


「・・・何だと・・・?」



ザクロが訝しげな顔をするが、今度はレイが会話に参加する。



「魔物が生まれるキッカケってのが、心の闇なんだよ。ここに引きこもって外の世界を知らないあなた達には、まだ生まれていないみたいだけど、このまま偏った考え方を続けていたら・・・いつあなた達から魔物が生まれてもおかしくないんじゃない?」


「なに・・・!」


その言葉で、龍達が一斉に騒ぎ出した。



「馬鹿な・・・そんな事あるわけない・・・!」「そいつはうそを言っている!」「あり得るはずがない!!」




ざわざわと喚く龍達。ザクロだけは静かだった・・・


そのまま俺は話を続ける。




「・・・今いる魔物をすべて倒しても、今この世界に生きている皆の心が変わらなければ、また魔物は生まれる。だから皆には、()を知る努力をしてほしい!いつまでもここに居ないで、人を、本当の外の世界を知ってほしいんだ!

人間達は、俺達が変えてみせる。もともと全部が全部悪いわけではないんだし、互いに歩み寄ってほしい・・・そうすれば、いずれ今よりずっと豊かで素敵な世界になるはずなんだ!!」



するとファレルが口添えしてくれた。



「それに、龍にも人間と共に暮らしている者もいるじゃないですか。俺が出会った者は皆上手く暮らしていましたよ。あなた達もそれが出来ないはずはないですよね?下等や醜いとかいう前に、よく知ってくださいよ。正直そういう方が心醜いですよ。」

「なんだと!!」



あの門番の龍が怒りをあらわにしていたが、ファレルはツンっとそっぽを向いている。


レイがファレルの肩に腕をかけながら尋ねてきた。



「ファレル君まだキレてるねー。」

「まぁ・・・あれだけ言われて怒らない人なんているんですか・・・?」






すると、今まで黙っていたザクロが口を開いた。



「・・・あやつと、同じ眼をして言うのだな・・・」

「・・・え?」



ザクロは空を見上げながら、ゆっくりと話す。




「・・・ルミエールも、争いを望まなかった・・・だから独りで、森の中で暮らし漂う負の感情を吸収し浄化していた・・・けれど、争いを望まなくとも、孤独を嫌いさみしさに耐え兼ね・・・しまいには(おの)がさみしさと悲しさを捨てそれに魔力を与え、話し相手を創り名を与えたのだ・・・それが『リヒト』だ・・・・・・」


「なぁ!!!」




それじゃあやはりリヒトは・・・・・・



「リヒトは・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()!!?」


「・・・魔物と呼ぶには、あまりにも(うつ)ろな存在だがな・・・」




ザクロの言葉に、少し違和感を覚えた。他の皆もただ静かに聞いている。



「・・・どういうことだ・・・?」


「・・・今の魔物の存在は我等も把握している。それが造りだされたって事もな・・・リヒトはもちろんそれらとは違うが、根本的に(こと)なるのだ・・・奴には()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・」



「ハァ!!?」



これにはもちろん、ファレル達も反応した。



「ち、ちょっと待ってくださいよ!我々そのリヒトと戦いましたけど、実体はありましたよ!?思いっきりぶっ飛ばされましたし・・・」



うんうんとうなずきながら、カイキも話す。



「魔力もかなりすごかったよね・・・とても強かった・・・」


「・・・それは奴が長年蓄えた魔力と、執念によるものだろう・・・今の奴は、ルミエールを取り戻すためなら(おのれ)の命すら(いと)わないだろうな・・・」



「っ!」



・・・今の言葉で、俺の中にあった疑問に答えが見つかった・・・



「・・・ルミエールは、今どうなっているんだ・・・」



それでも恐る恐る尋ねてみる。するとその返答は・・・・・・






「・・・『中央政府』・・・その奥深くで眠っている・・・負の感情を吸収しすぎたルミエールは争いにのまれ、身も心も闇に染まり壊れてしまった・・・(おの)が身体は黒に染まり、自ら政府に差し出しているのだ・・・今の魔物の鎧甲(がいこう)が硬いのは、おそらく奴の身体が使われているからだろう・・・・・・」


「・・・・・・っ!!」



・・・今までの事すべてに合点がいった・・・俺達は言葉も出なかった・・・



ザクロは静かに、口を開く。



「・・・リヒトは、そんなルミエールを・・・元に戻そうとしているのだ・・・共に過ごしていたあの時のルミエールに・・・そのためにエギルの傍にいるのだろう・・・魔力を集めるには手っ取り早いし利用するだけするつもりなのだろうな・・・そんな者達を、救えるのか・・・お前たちは・・・・・・」



ザクロは静かに俺達を見つめた。

その想い、俺達皆が受け止める。



「・・・救ってみせる、そしてすべてを取り戻す!!」



目の前で拳を握る。それを見たザクロが告げる。



「・・・分かった。ならばお前たちがエギルを倒し、リヒト達も救った暁には、我等もここを離れ他の種族と共存してみせよう。」



「「なぁ!!?」」



ザクロの部下たちは皆驚いていた。



「何をおっしゃいますザクロ様!!なぜ我々がそのような・・・」



ザクロは部下の叫びをぶった切る。



「黙れ、もう決めたことだ!お前達もその時は余計な感情を捨て、平等に接すると心がけよ。」


「・・・・・・!!」




長の言葉に、部下は皆黙る。思わぬ言葉に俺達も驚いていたが、次第に笑顔になっていった。



「・・・ありがとう・・・感謝する。」



「・・・その言葉は、すべてを終わらせてからもう一度聞くことにしよう。」







・・・口数は少ないが、最初の時より認めてくれたように感じた。



「クロウ・・・頼む。」

「へいへい、はぁー・・・ようやくか。」



俺はクロウに指示を出し、クロウはため息をつきながら振り返り翼を羽ばたかせる。その時俺は軽く頭を下げたが、ザクロ達はただただ静かに見つめているだけだった。



そのまま俺達は、出口に行くために来た道を戻りこの場を後にしたのだった・・・・・・





◇◇◇




「・・・本当によろしいのですか?」



傍にいた部下が尋ねて来た。先ほどのシロガネとのやり取りの事でだろう・・・



「くどいぞ、何度も言わせるな。」

「あのような下等な生物の戯言を言わせたままでよろしいのですか!?シロガネも、長年外界(がいかい)にいておかしくなってしまっているのです!我等の力を見せしめれば・・・」


「・・・出来ると思っているのか・・・?」




突然遮られ、部下は固まってしまった・・・しかし私は続ける。



「シロガネやクロウはともかく、後ろの長身の二人・・・あれらはお前達では勝てぬぞ・・・」

「な・・・!!」




・・・この場にいた部下達全員、固まった。ありえないといった顔をしている・・・




「・・・あのような小さき者達に、我等が負けるとおっしゃるのか!!」



・・・まだ、分からぬか・・・



「相手の力量を図れぬ時点で、お前達は負けているのだ・・・!!」





この一言で、部下達は皆完全に黙った・・・


あの二人・・・特に、ファレルと言ったか・・・あれはまだ完全に力には目覚めていない・・・

あの暴れん坊のクロウまで大人しく従っている・・・



「・・・シロガネのもとには、面白い者達が集まっているようだ・・・」




この先どうなるか・・・見守るとしよう・・・・・・






◇◇◇




「だはーーーー!!緊張したーーー!」

「上手く呼吸出来てなかった・・・」




龍の谷の帰り道、空の上で皆一斉に緊張の糸が切れていた・・・



「はぁーーー・・・酸素がうまい・・・」

「ちょっとカイキ、おじさんみたいだよ(笑)」



皆それぞれに語る。あの空間をよく耐えきったもんだ・・・




「・・・ありがとな・・・(ボソッ)」



思わず小さく言葉が出ていた。他の皆は気づかなかったようだが、ファレルは気づいたのか何も語らずただこちらを見て微笑んでいた。



「さぁルイス。次は何処に向かいます?」



気持ちを新たに、俺達はまだまだ進む。



「このまま東、新たな地に進むぞ!」



ここに居るのは、最高の仲間達だよ!!



「頼むぞクロウタクシー!!」

「タクシーじゃねーよこの野郎!!!」




◇◇◇

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