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創世のソード・ブレイカー  作者: 柚木りん
第三章 実験開始
12/70

○ 人形 ○



「発動!!!」



声のする方へ駆けつけると同時にソードブレイカー(レッカ)を発動して構える。

そこにいたのは、今にも襲われようとしている人影が見えた。襲っているのは・・・人間か?



「来ないでくださーい!!」



さっきの悲鳴の主と思われる人物はフードを目深にかぶり顔は見れなかったが必死でナイフを振り回していた。後ろには木があり、囲まれていた。少しずつ間合いは詰められている。すかさずファレルが結界(シールド)を張り、敵が近づけないようにした。



「えっ!?」

「大丈夫ですか!?」



ファレルが結界(シールド)の上に飛び乗り攻撃に備える。俺はそのまま峰打ちで敵を吹っ飛ばし気絶させていく。



「え・・・えっ!?」



当の本人は驚きっぱなしで固まってしまっていた。



「なんだぁー?ただの野盗かー?」



魔物じゃなかったので発動を解き、襲われてた人に向き直ろうとしたその時だった・・・




「ルイス!!後ろだ!!!」

「!!?」




クロウの声に驚き、すぐに後ろを見ようとした瞬間。



「ぅぐっ!!」

「「! ルイス!!」」



先程気絶させたはずの人間によって押さえつけられた。そいつらは先ほど感じた()()を発していた。



「ぐぅ・・・っ」

「ルイス!!・・・って他にも起き上がってきてますし!!」

「ってさっきの臭い・・・こいつら死人だぞ!!」



人間とは思えぬ力で向かって来るそいつらに対し、俺達は為す術がなかった。



「えーと・・・この方達って力で倒してもいいもんですか?」

「いや俺に聞くなよ!!とにかく結界(シールド)で防いでくれよ!!」

「言われずとも!!ルイス!!」



——————バチィッ!——————





「っ!」



ファレルが俺を起点に結界(シールド)を張り、拡大させる。

俺を押さえつけていた死人が結界によって弾かれ、俺は動けるようになった。

しかし、すぐに向かってくる。



「っゲホゲホ・・・!こいつら結界(シールド)は効いてるってことは魔物関係か・・・?」

「おいルイスー・・・俺もう・・・鼻ヤバい・・・」



クロウはよろよろと俺のもとに飛んでくる。正直俺も動くのがきつい・・・

どう対処しようか悩んでいた時、結界の中であのフードの人物が叫んだ。



「あ、あの!!奴ら死人(人形)破壊者(ブレイカー)の力でないと倒せないんです!魂を開放してあげないとずっと体も現世に縛られている状態なんです!」




「え!」

「っ!!」

「ハッ!?」




それを聞いて俺は(ブレード)をこの死人達一帯に展開する。




「舞え!!ソードブレイカー!!!」



掛け声を合図に(ブレード)が動き始め、飛びながら死人達を切り裂いていく。

切られた死人達はすべて塵となり霧散した。

それはまるで・・・アイラさんと同じように・・・・・・








◇◇◇


「・・・っはぁぁーーー!!空気がうまい・・・」



戦いが終わってクロウは大きく深呼吸した。

俺も呼吸をゆっくり整える。

ファレルも降りて結界(シールド)を解いた。



「大丈夫でしたか?」



ファレルがフードの人物に手を差し伸べようとしていた。

・・・すかさず俺は止めた。




「まて!下がれファレル!」

「え・・・」



ファレルに指示し、俺は剣を構える。

フードの人物も俺の声に驚いていた。

その人の上に目をやりながら俺は声をかける。



「・・・そこにいるやつ出てこい!さっきからいるのは分かってんだ。殺気がなかったからほっといたけど、いい加減降りて来いよ!」

「あ、あの!!」



フードの人物が何か言おうとしたその時、突如木が揺れそこから()()()・・・



「す、すみませんでしたぁぁぁ!!!」



()()()・・・




「・・・は?」




ジャンピング土下座で降りてきた・・・




















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