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3話 新たなメンバーとこいつもかよ

長いです。普通の2000文字で終わらせられるように頑張ろう。

トレーさんは、シュウがいい反応を示したことに意外だと思っていた。

てっきり、嫌かと思っていたらしい。


「そうですか。では、ギルドに報告と今ある寮にはじかれたものを明日連れてきます。」


「はい、お願いします!」


話はとんとん拍子に進んでいっている。トレーさんは、お茶を飲みながら二人を見守る。

お茶のおいしさにトレーさんが、驚いているとき、


「あの…」


「何です?」


「僕も、その学校に通えますか?できれば、そうしたいんですけど。」


「はい、大丈夫ですよ。12歳から入れますので。」


「年齢別にわけるんですか?」


「いえ。そういうわけではないですけど…今はまだ、決まっていません。」


「そうなんですか。面白そうだからやりたいんですよね。」


シュウは、面白そうなことならなんでもやろうとしている。

彼が、やることによって他人が面白くなるとは思えないが。


「では、用紙を明日持ってきます。」


それまで黙っていたリンは、いきなり


「シュウが入るのなら私も入る。」


と言い出した。


「リンは、いらないでしょ。っていうか、何歳としてでるつもりですかね。」


「別に、いいじゃん。見た目的には、12歳で入りますよ。」


「ならいい。」


「それでは、二枚もってきます。」


「いや、三枚お願いします。」


?という顔をする、メイさん。トレーさんは、もう突っ込まないぞと構えている。


「さてきたし、呼んでくるかね。」


と言って、シュウは立ち上がり玄関の方へ歩いていく。


「チッ」


という、舌打ちが聞こえたような気がした。


「で、なんか用?それともハクも、冒険者学校に通いたいわけ。」


「もちろん。あがるね。」


ハクは、雪山に君臨しているホワイトドラゴンである。ハクも、また人化してシュウに会いに来た。

どうやら、リンの住む森の仲間からどこに行ったか聞いてここにきたらしい。


「はぁ~。」


シュウは、ため息をつきながらハクについていく。


食堂では、トレーさんとメイさんが()()()いた。


「ハク、お前くるなら先に伝えてほしかったな。あんた、こことは相性が悪いんだから。」


魔法陣を手のひらの上に展開しながら言う。

すると、寒さが少し緩和した。


ハクは、雪山出身なので体が冷たく、魔法も氷を扱うものが多いためそこにいるだけで寒さが伝わってしまう。だから、シュウに魔法具(ブローチ)で伝えれば、寒さを緩和させるエンチャントを建物に施すはずだ。


「…と、いうわけで私もその学校とやらに通いたいんです!」


「確かに3枚必要ですね。」


メイさんは、驚きながら言う。


リンが、髪は緑で肌もいうほどやけてはいないので目立たない。

だがハクは、髪や肌がこれまで、陽にあたったことないんじゃないかな~というくらい真っ白なので目立つ。

もっとも、人が呼んでいる名は見た目を表しているので、リンはグリーンドラゴンとハクはホワイトドラゴンと呼ばれていて、人化するときにも反映させているだけなんだが。


「では、私は急いで報告をするので失礼します。」


「はい。できればそのときにハクやリンをねじこませたいんですが。」


「大丈夫ですよ。あと、家賃や人数の上限を決めておいたほうがいいですよ。

あと、こんな人がいいなとかあれば、どうぞ。」


「誰でもいいですよ。トレーさん、家賃とか人数って?時間あれば教えてください。」


「分かりました。私ができるのなら教えます。」


「また明日。」


「はい。よろしくお願いします。ハクとリンは、仲間に言って明日また来なさい。」


『は~い』


と、外へ出て行った。


「では、さっそくお教えしましょう。」


それから、しばらくシュウはトレーに色々と聞いた。


まず、ギルド運営の宿屋は1泊大銅貨1枚で泊まれるそうだ。

食事は、自分で何とかするか金を追加で払うらしい。


「それじゃぁ、朝夕の食事含めて1ヶ月銀貨2枚でいいかな。」


「それぐらいが、妥当ですね。上限は?」


「部屋は、結構あるし大丈夫でしょう。足りないなら増築すればいいですし。」


「はぁ~。すぐに建て直しを行ったぐらいですから、簡単にできるんでしょうね。」


「分かりました。では、すぐにでも掃除を始めるので…今日はありがとうございました!」


「いえ。あなたは、この家を買ってくれましたから…これぐらいなら教えますよ。」


と言って別れ、シュウは掃除を開始した。まだ建ってから、間もないのですぐに終わった。


魔道具(ブローチ)で、リンとハクに明日の朝10時ごろに着くように伝えておく。



~*~*~*~



そのころ、リンは森の仲間に、ハクは雪山の仲間に学校に通うことになったから


『シュウのところに住むね。』


と、言った。それを聞いた仲間は、


『ずるいですよ。』


と答え、ここにいないシュウに対し様々なアピールをした。


シュウは、魔獣からも好意を寄せられていた。

料理が上手で、誰にでも優しく接す彼は、もてていた。

当人は、これまで会った女性は自分を殺すつもりだったりしたので、全く気付いていないのだが。

また、結婚という言葉もあまりシュウは理解していない。


結局、リンとハクだけが通うことになった。



~*~*~*~


時間は、真夜中…


シュウは、家具などとか部屋割りをどうするか考えていた。

自分のものや、もともとあったものを整理し終わったので、


家具は、棚とかクローゼットや机とベッドがあればいいだろうと、リンが持ってきたやつの余りの木材の形状を変化させてそれっぽくした。

留め金なんかは、収納魔法(ストレージ)から鉄インゴットを使って同じく形状を変化させてから取り付けた。


部屋割りは、一旦どれくらいの数があるのか把握してから考えることにした。


調べた結果、1人4部屋使っていいとしても2~30人ほどは暮らせる。

さらに、お風呂が大浴場2つと小さい湯舟が5つほど、他には様々な薬を調合できる部屋や、離れに訓練場まである。

シュウは思った。


「これは、やりすぎたな~。よし、図面ひいて自分の部屋は食堂から一つあけて…見取り図は、これでいいね。寮生が、どんな奴か分からないし男女別に意見を聞いてからあとはやろう。

そろそろ、寝ようかな。でも()()()かな?」


シュウは、戦場で生活していくうちに1週間ほどは寝なくても生きていくことができる。

しかし、我慢するという意味なのでずっと寝なかったら疲れる。

また、彼は寝るときに眼をあけてねたり立って寝たりするので、もう「化け物だろ!」と言われたこともあるらしい。


光をだす魔道具の電源を切って、静寂と闇に包まれる。

結局、シュウは立って寝るらしい。



~*~*~*~



朝が来た。


「さて、パンでも作るか。何出せばいいのか分からないし。いや、はじかれたと言っていたから、ギルドの宿にでも泊まっているっぽいよね。お茶だけでいいや。お茶菓子は、饅頭にしよう。」


という、ことがあって料理をやって準備も整った。


9時半ぐらいに、リンとハクが、10時にメイさんとおそらくはじかれた冒険者志望の青少年であろう者たちが来た。


メイさん含めたギルドからきた人たちは、内装に愕然として見ていた。

まず、埃や塵一つないのできれいであることと、次にあまりに快適な室温であるからだろうか。


「応接室がないので、とりあえず食堂で…。こっちです。」


シュウは、さっさと進んでいく。食堂に入ると、リンとハクは奥に座って静かに待っていた。

まぁ、二人なら気配も分かるだろうし。


「どうぞ。座ってお待ちください。」


粗茶ですが…と言いながら、お茶を持ってくるシュウ。

シュウにとっては、そこらへんの商人から買った安い茶という意味だが、複数の茶葉を配合しているので貴族の家で差支えなくだせるほどに、おいしいものになっている。


メイさんは、シュウの隣に座って紹介する。


「こちらは、左からカイ、シン、ユミ、サキ、ミオ、アン、カホ、リン、ハクです。

こちらの、男子はシュウさんと言ってこの家の持ち主です。」


この家の持ち主と言うところで、『えっ!』という顔を7人がしたが一応納得したらしい。


「よろしく。アンが、獣人なのは意外だけど。まぁ、面白そうだからみんな、歓迎するよ。お茶とお菓子どうぞ。」


という感じの、軽いノリではあったが全員入居することになった。


『では、いただきます。』


そして、全員が食べる。


『おいしい‼』


シュウは、部屋について言わなければならないことを思い出し、


「部屋は、適当に造ってあるけど男女の分け方とか知らないからみんなで見て決めていいよ。希望があれば改造するよ。」


『はぁっ!?』


言ったら、すごく驚かれた。メイさんは、話を聞いて


「はいはい。みんなは、部屋を見てきて。私は、シュウと機密の話があるので丁度いいし。」


『分かりました。』


「みんな、玄関から右側が部屋だからね。」


と言い、寮生になる者は部屋を出て行った。


「で、話とは何です?」


「あなたが、管理しているとですねここ怪しまれると思うんですよ。だから、名目上の管理者は誰にするかみたいな会議があって私がその管理者に…」


「へぇ~。ってことは、メイさんが責任とか管理の業務をやってくれるんですか?」


「はい。まぁ、そうなると思いますよ。」


「やった!」


「私も、ここに住まわせてもらっていいですか?」


「はい。了解です。それじゃあ、食堂をあちらの方向に…。1つ目と2つ目の部屋は僕が使っているので、駄目ですけど。あとは、寮生と同じように自分で決めてくだされば。」


「分かりました。あと料金とか注意事項とかを言って、部屋を案内したほうが。」


という、簡素な話し合い?というものがあって二人は一旦別れた。

















もしかしたら、名前を間違う事件がこれから発生するかもです。

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