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序章
痛い。
怖い。
ただそれだけだ。
逃げなきゃ。
捕まったら殺される。
全力で足を走らせる。
後ろには私を殺そうと奴等が追ってくる。
少女は必死に住宅街を走り回り追手から逃げる為に全力で逃げる。
誰も助けてなんてくれない。
当然だよね。
だってあんなにも...。
満月が朱色なんだから。
逃げ回る少女に容赦なく追い回す追手の男達。
暗い細道を曲がった瞬間何かに首を叩かれた。
そこからの記憶が無い。
気づいたらそこは先程の住宅街は無く緑が生い茂る森の中に居た。
状況も分からないまま生きるためにただ歩く。
まずは何か食べなくちゃ。
少女の目は朱色に染まっていた。
二作目は少し書き方を変えてみました。
今回はよく見かけるような展開になるかも知れないがそこは何とか乗り越えようと思う。