それがきっかけでした。
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部活で一悶着あった後。真栗もまっすぐ家に帰った。
「ただいま…」
私はまっすぐ自分の部屋に向かった。まさか優が釣り部を辞退しようとするなんて。もし優が辞めたら私は何のために釣り部に…いや、なんのためにあの学校に入ったのだろうか。
そんなことを考えながら私は自分の部屋に入りベッドに顔を埋めた。
「あぁ…優。優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優優」私は一心不乱にその名前を呟いた。
そう、私は栢山優のことが好き、いや愛してる。優のためなら本当に死ねる。
だけど私がこんな病んでるなんてみんな分かるわけない。だって学校では不思議ちゃんで通っているから。私の本性がこんなだなんて誰にも分かるはずがない。
あの頃はそう思っていた。
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今から3年前の放課後。
真栗は図書委員の活動のため図書室に向かっていた。自分が「だれもやる人いないならまくりがやるよ!」とか言ってしまったばっかりにこんな面倒な仕事を押し付けられてしまった。馬鹿じゃないのだろうか本当に。
そんなことを考えていたら図書室に到着した。しょうがない。行こうか。いつも通りに。
「コンコン、失礼しまーす!1年図書委員の喘木真栗です!よろしくお願いします!!」
「おう、俺も1年だ。君は俺と一緒に受付の仕事だと先生が言っていた。マニュアルもここにあるからとりあえずこっちに来てくれ。あと図書室では静かに。」
図書室に入るとやや顔立ちが整った少年がカウンターに座っていた。とりあえず指示に従うことにする
「ごめんねー、私は喘木真栗。よろしくね♪」
ボリュームは抑えつつも努めて明るく言った。
「おう、おれは栢山優だ。よろしく。」
「栢山くんはなんで?図書委員に入ったの?私はさー…」
とりあえず適当に世間話でもしておこうかとしゃべっている途中で栢山優がそれを遮った。
「なあ、たぶんなんだが君はおれと喋りたい訳ではないだろう。」
「……え?、なんのこと?」
わたしは内心激しく動揺しつつも平静を装い言った。
「隠しているのなら別に明かさなくとも良いが今お!に話しかけるのは不要だ。少なくともそれはおまえの本心でないと断言出来る。」
「…。」
衝撃だった。どうしてこの人はわかったのだろう。今までどんなに仲が良かった友達でも分からなかったというのに。それがこんな初対面の相手に一目で見抜かれてしまった。栢山優…もっとこの人と話をしてみたい。
「…わかった。でも今ので私はちょっと栢山くんに興味出てきたよ♪」
これは本心だ。でも好意とは違う。純粋な興味。この人はどんな人なんだろう。その時私は初めて他人に興味を持っていた。
そして私は自分が知らないうちに優に惹かれていき、その愛は日を追うごとに大きく重くなっていった…。