それは若干の違和感でした。
閲覧ありがとうございます^^
書き溜めしてあったので続きです。
次もあるのでお楽しみに^^
「生物準備室…ここが釣り部の部室か。」
ドアには藍駅学園フィッシングクラブと、かわいい文字で書かれている。最近は女性フィッシャーも増えているし女子部員もいるのかもしれない。非常に楽しみだ。
大きな期待と少しの緊張感を持って栢山はドアをノックし、部室に入った
「コンコン、失礼します、入部したいと思っているのですがー…」
部室には部員と思われる女子が3人ほどいた。みな喜びや驚きを顔に浮かべている。とりあえず歓迎されているようだ。
「まあ、もう入部を希望してくれているのね?あなたは…うん!顔も整っているようだし、全く問題なさそうね!とりあえずこの入部届に名前をかいてくれるかしら?」部長だろうか?優しそうな先輩が声をかけてくれた。…この人胸でかすぎだろ。とりあえず指示に従って名前を書く。しかし顔が釣りに関係あるのだろうか?
「書きましたけど…。」
「ありがとう!これであなたも釣り部の一員よ。とりあえず来週にここで部活動の初顔合わせがあってそこで全員の自己紹介とかやるから一年生の部活動参加は来週以降になるわ」
「わかりました。では本日は失礼します。」
おれは先輩方におじぎをして部室を出た。とりあえず活動は来週からのようだ。しかし女子ばかりで男子はいないのか?この学校はどちらかと言えば男子の方が多いくらいだった気がするのだが…まあいいか、とりあえず来週まではゆっくりすごそう。
そうしておれは学校を後にした。
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そして学校からの帰宅途中、家まであとわずかのところで喘木真栗が道路の真ん中で空を見上げていた。
「なにしてんだおまえ。」おれはたまらず声をかけた
「おわ、かやまー!今まくりは空を見ていたのだよ!」相変わらずのハイテンションだ。
「そんなもの見ていればわかる。なぜ道路の真ん中で空を見ていたのかということだ。」
「んー、高校入部してさー、中学の友達とかもいなくなっちゃったから大丈夫かなーてさー、とりあえずかやまが同じで良かったよー♪」真栗とおれは中学が一緒でたまたま高校も同じ藍駅高校に通うことになった。おれには数少ない知り合いだ。
「まあそんな感じなのよ!かやまはどうよ!やっぱ前から言ってたし釣り部に入るの?」真栗とは中学でそこそこ親しかったので藍駅の釣り部に入りたいという話を以前していた。
「ああ、もう釣り部に入部届に名前を書いてきた」
「え!?もう名前書いたの!?かやまるって以外と男らしかったんだねー」
たかが部活届を書いたぐらいで男らしいか?とは思ったがあえて触れずに「まあな」とだけ答えておいた。
「かやまが入るならまくりも釣り部に入ろっかなー、まぁとりあえずかえるねー!ばーいびー!」
チャームポイントであるポニーテールを揺らしながら真栗は帰っていった。そしてその真栗を見送ってからおれも家に帰ることした。