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それは竿違いでした。

初投稿作品です^^

これは私が平坂読先生の某小説を読んだ後に勢いに任せて初めて書いた小説です。描写が拙いと思いますがダメ出しやアドバイスもらえると嬉しいです。その辺も考慮して読んでいただけると幸いですm(_ _)m

また誰か一人でも私の小説に反応してくれる人がいれば続きを書きますが誰もいなければ途中で終わりにしたいと思ってるのでよろしければ反応ください^^

「かーやーまー!」前から同じ釣り部の喘木真栗のよく通る声が後ろから聞こえてきた。


「おう、何か用か真栗。」


「今日部活いく〜!?」


「今日は部室で釣具の調整をしようと思っていたところだ。おまえも部活に出るのか?」


「もっち!まくりも一緒に釣具の手入れしていいー?」あどけない表情で真栗は言う。く、正直かなりかわいい。いや、だまされるな。


「お前とおれの釣具は根本的に違うだろ、ばかたれ。」…そう、おれの言う一般的な釣具と真栗を含める他の部員の言う釣具は大きく異なるのだ。


「え〜?ちがわないよー?かやまの釣具ってコンドームとか媚薬とかのことでしょー?」


…………ほらこれだ。


「違うわ!俺の言う釣具はリールや竿のことだ!」


「え!かやま部室で竿の手入れするの…///やっぱ男の子って大胆なんだねえ…」顔を真っ赤にして真栗は言う。


「馬鹿が!ち〇この竿ではない!釣り竿の手入れに決まっているだろう!」


「え?ち〇こも釣り竿だよ?」


「いや、確かにどっちも釣り竿なんだが…女子ではなく魚を釣る方の釣り竿だ!!」

ここまで言わないとわからないものか…とおれは少し途方に暮れる。


「なんだー、そっちの釣り竿かーにゃははーー!」

笑顔で納得する真栗。「どうすればち〇こと釣り竿を勘違いするのだ!」というツッコミは心の中で留めておいた。


そう、おれ、栢山優が入部している私立藍駅学園フィッシングクラブ。通称、藍駅釣り部にはちょっとした…いやかなり大きな問題がある。


おれがこの釣り部に入るに至った経緯をもう1度よく思い出してみるとしよう。そう、それは2ヶ月ほど前のことだったか…


********************


「釣り」

そう、釣りとはなんて素晴らしいものなのだろうと登校途中に改めて思う。獲物がヒットした時の高揚感。命をかけて逃げる獲物との駆け引きで起こる緊張感。そして釣った後は美味しく食べられるという幸福感。


ああ、釣りは素晴らしい…。


「着いたか。」


釣りをこよなく愛していること以外は至って平凡なおれ、栢山優はついに釣り部があるという理由で私立藍駅学園に入学してしまった。

だがきっと釣り漬けの素晴らしい高校生活が待っているのだ。おれはそう確信してこの学校に足を踏み入れた…。


ほどなくして入学式とホームルームが終わり。部活動見学の時間となった。廊下に出てみたはいいが釣り部の部室の場所が分からないのでとりあえず上級生ぽい人に部室の場所を尋ねてみることにした。


「すみません、釣り部の部室ってどこにありますかね?」上級生と思われる女子2人になるべく愛想よく尋ねた…つもりだったのだがどうしたのだろうか、2人の顔が確実に引きつっている。


「え、釣り部ですか…?それなら一応2階にある生物準備室が部室になっているはずですけど…。」


「そうですか、ありがとうございます。」


なんだ、ちゃんと釣り部はあるんじゃないか。あんなに引きつった顔をされたらそもそも釣り部がないんじゃないかと冷や汗をかいたぞ…。ん?では、なぜあんなに顔を引きつらせていたのだ?…まあ、あの人たちが変わった人だったのであろう。


栢山のこの楽観的な考えがのちに大きなショックにつながる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ねえ、さっきの一年生やばくない?釣り部だってさ。」


「いやほんとそれ、ちょっとイケメンだったのによりによって釣り部かー。明日からの学校生活大丈夫なのかなー(笑)」


「謎に美形集まるよねーあの部。まあ活動的にも顔が良くなきゃだめかー。」


「だねー、とりあえず関わっていいことないしわすれよーっと。」


この上級生2人のやりとりは栢山の耳には届かなかった…


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