前世:メンツが濃ゆい
「うるせー元ヤン!」
「んだとぉ!」
うん。物凄くうるさくマジで短機関銃をぶっぱなしたーい。何で、この人がヴァルキリー殲滅部隊の隊員なんだよ!幾ら有能でもチームワークの欠片もないアニヲタそうな人を採用しないでよ!
「あ、着いたよ」
『フンッ!』
私が呟くと同時に互いにそっぽを向いた。ありゃりゃ〜、こりゃ仲直り出来ないパッターンだな。うんざりしながら最上階の奥にあるヴァルキリー殲滅部隊と、明らかにマッキーで書いた達筆の看板を鳴らしながら男と一緒に入った。どうやら椅子の数からにして、私達で最後らしい
「遅いんスけど」
紫髪の青年が呟く
「まぁまぁ、これだからお兄ちゃんは…」
黒髪ロングの姉ちゃんが注意する。この子達兄弟?
「ふぁぁ…」
黄色ポニテの少女が欠伸をする。この子は、寝不足か?
「…」
チョチョチョ!何!?この銀色アホ毛青年は!イヤホン付けながら、目ぇ瞑っているんだけど
「さてと、皆集まったって事で」
紫髪の青年が立ち上がって、大声で言った
「まず、自己紹介ッスね。俺は、光英ッス。俺の前世は、かの有名な裏切り野郎の明智光秀ッス。型は、特殊型。明智光秀って意外に鉄砲の名手らしいっスね。本人が毎日威張っているッス。でも、今どき鉄砲はダサいから銃に挑戦中ッス」
やたらッスッスうるさい紫髪君が自己紹介を終えた後、黒髪ロングの姉ちゃんが立ち上がった。…美人
「わっ私は、光英の妹の仁愛です。前世は楠本イネで看護などは、お任せ下さい。型は、憑依型ですっ」
言う事を言ってすぐに座った。この子…あがり症?何か、十人十色あるあるだな
「ふぁぁ…私わぁ、晶華よぉー前世はぁ吉田松陰〜〜名前と前世の名前が全然違うって言われるけどぉ〜松下村塾のしょうかだから、ごりょーしょーくださいー。型は、特殊型。戦闘作戦などは、得意と思うわー」
やたら語尾を伸ばす黄色ポニテの少女は、ゆっくり座った。つか、この子の前世がかの有名な杉田玄白…じゃなかった、久坂玄瑞や高杉晋作、伊藤博文を輩出した思想家…吉田松陰だとぉ!?もはや、前世来世に性別関係無しかよ…さすが、小説ジャンルが「なんでもあり」だけあるな…
『おい、お前さり気なくメタ発言したな』
あ、バレたぁ?
「俺の番だな。俺は、羅瑠。ぜ、前世は…その…」
前世と喧嘩した男の自己紹介の所で急に黙った。あ、絶対に前世が二次元女キャラと言う事を言いたくないんだな
「うぅ…某有名幻想郷のアニメの中の何もかも、破壊する程度の能力をもつ某吸血鬼だー!」
…あ?
「おぃいいいい!お前の前世ってフラ〇ド〇ル・スカレーット!?」
あらら〜…そりゃ言いたくなかったんだな。つか名前違くね?
「か、型は、特殊型…」
かそぼい声で言い放ち、座った
「あ、私?私は、杏里。前世は、二重人格の魔法使いね。型は、特殊型。よろ」
単語で、取り敢えず自己紹介をし、座った。最後は…銀髪アホ毛青年だけど…
「あ、こいつはイヤホン外さないと反応しないんだった」
光英がそう言い放ちイヤホンをとった
「…あ、私の出番?私は幻斎前世は、人切り彦斎と呼ばれた河上彦斎。型は、特殊型」
そう言って銀髪アホ毛君は、速攻で座った。
…このメンツ濃っ