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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#090 喧嘩

新宿総合病院入り口……


そこにはこの病院に来ていた対策官が集まっていた。とりあえず中にいたゾンビは倒しただけで、電気はついておらず病院が患者を受け入れるまでには時間がかかりそうだ。そんな病院の入り口付近に宮島はいた……


「とりあえず中にいたゾンビは倒し終わった。元のルートに戻っていいか? 分かった……」


宮島はそう言うと無線機をしまった。すると宮島の所に菱田川がやって来た。


「この後はどうしますか?」


菱田川がそう聴くと宮島は自分の部下達にこう言った。


「今から元の巡回ルートに戻る。ここは他に任せる……」


と、宮島は言うと元の巡回ルートに戻るために新宿駅の方へと歩き始めた。そんな宮島の部下達も隊長の背中を追って歩き始めた……




「林二佐、冨沢三佐見ませんでしたか?病院の中にいるときはいたのですが……」


「何いってんだ小牧。冨沢なら本部で死んで……」


林がそこまで言ったときだった。ふと病院の地下室に行った時に冨沢がいたのを思い出した。


「作戦中はいませんでした?班長と一緒に担架持っていましたし……」


中鈴がそう言うと林は慌ててスマホを取り出した。そして冨沢に電話をかけ始めた。すると電話はすぐに繋がった。



「お前ずっと本部にいたか?」


「当たり前だ。こっちは死にそうだわ」


林の質問に冨沢はそう答えた。すると林はすぐに電話を切った。このとき林の頭には一つ疑問があった。それは作戦に参加していた冨沢は誰だったのか……だった




その正体は意外にも林達の近くにいた。その人物は新宿総合病院の近くにある歩道橋を渡っていた……


「危なかったよ。冨沢とかいう対策官に変装したお陰で何とか無事に脱出できたわ」


「エース、これは貸しということで今度返せよ」


「え?デュース、それはないでしょ……」


エースはそう言ったもののデュースは一人で歩道橋を渡ってしまった。しかしエースは追いかける気などなかった。何故ならデュースの情報のお陰で脱出できたし、今後も頼りたいと思っていたからだ。


「まぁいいか……」


エースはボソッと言うとポケットから変装に使った道具を出した。そして、それを道に投げ捨てた……




東京本部、作戦司令室……


「油井、ありがとう。役にたったよ」


宇土はそう言うと油井に手品用の拳銃を渡した。しかし油井には分からなかった。宇土は何故、本部長室に行くのに手品道具を持っていったのか?そしてそれを使って何をしたのか気になった。しかし、それを聴こうにも宇土を見るかぎり機嫌が悪いようにしか見えなかった。なので聴こうにも聴けなかった……


「宇土がどっかにいってる間に終わったよ」


「とりあえず宮島部隊は元の巡回ルートに戻して、その他は本部に戻るよう指示しました」


堤がそう言うと宇土はいつになく真面目な顔でこう言った。


「今回の件については堤に任せる。俺は他の件で忙しくなりそうだから……」


宇土はそう言うと部屋から出ていってしまった。しかし米田達は宇土に何が起きたのか全く分からなかった……



9月7日、東京本部、第五会議室……


「明日から倉科と宗はしばらくの間いなくなる。だから今日からはこの新メンバーで上層会議を行う」


本部長の仲野はそう言うと部屋の中を見た。その部屋には今までいた宮島、川中、有川、布田、神尾、宇土、郡山に加えて新たに選ばれた林と新宮がいた。そんなメンバーで仲野はモニターを使って話し始めた。


「明日から一週間防衛する東京美術館についての事で皆を集めた…… はずだったんだが今回はかなり大変な事になりそうだ……」


仲野はそう言うと、突然郡山が前に出てきた。そしてモニターに一通のメールを映し出した。


「これは現在、奴等エースたちの所に潜入している潜入捜査官から送られたものだ。このメールにも書いてあるように28日に東京都のどこかが襲撃される……」


「どこが襲撃されるのですか?」


林がそう質問した。すると郡山は言いづらそうにこう答えた。


「分からない。そこまで送られてきていない……」


「それが言い訳にでもなると思ってますか?もっと早く公開していればある程度の対策は出来たと思いますけど?」


そう言ったのは宇土だった。宇土はあの時以来、郡山に対して攻撃的になっていた。そして、宇土と郡山の間に何が起きていたのかについては、この部屋にいる対策官は全員知っていた。なので郡山派の人間と宇土派の人間に分かれていた……


「何を言ってるんだ?こっちは機密情報を馬鹿みたいに教えられないんだよ」


宇土に対しては郡山もこの対応だ。完全に他の人が止められる領域にいなかった。


「ここで喧嘩しないでくれ。今はこの二つの作戦の内容について説明する場なんだから……」


仲野がそう言うと二人とも黙ってしまった。


「とりあえずこれを見てくれ」


仲野はそう言うとモニターに文字を映し出した。その内容は東京美術館防衛戦に参加する班、部隊が書かれていた。その班、部隊は神尾、伊東、林、小橋、笛中班と新宮(旧倉科)部隊が書かれていた。どうやらここに書いていない班、部隊は奴等エースたちの襲撃にそなえて東京都の至るところで待機ということだった。

この時、宇土はこれを見て少し良かったと思っていた。何故なら、宇土司令部隊が東京美術館防衛戦の方に書いてあったからだ。もう一つの東京都襲撃戦の方は潜入捜査官からの情報のため、自然と潜入捜査官をまとめる郡山が入る。なので同じ作戦に当たらなくて良かったと思っていた……






郡山佐本こおりやまさもと


ゾンビ殲滅局東京本部副本部長


武器……拳銃

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