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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#077 編成

東京駅地下駐車場……


「いててて……」


階段の下では水瀬が痛がっていた。なので仕方なくゾンビを倒すより先に水瀬を上に引き上げようと、桜庭は考えていたが一つの声で考えが変わった。


「桜庭三佐!奥からゾンビが近づいてきています!」


水瀬の所にいた保見が突然そう叫んだ。これによって桜庭はどっちを選ぶか決まった。


「全員ゾンビを倒せ、水瀬さんは後だ」


桜庭はそう言うと階段を駆け下りた。そして勢いよく水瀬の横を通り抜け地下駐車場へと入った


「右は丈斗、左に榛葉がいけ」


「了解です」


二人はそう言うと桜庭から離れていった。そして別れてすぐに桜庭と保見はゾンビに斬りつけ始めた……


カチッ!


桜庭が水圧銃を引くと、突然そんな音がなり水が出なくなってしまった。


「こんな時に水切れか……」


桜庭はそう言うと水圧銃をしまい、拳銃を出そうとした。すると突然水瀬がこう叫んだ。


「桜庭!受け取れ!」


桜庭がその声に気がついて水瀬の方を向くと、こちらに槍が飛んできていた。桜庭はその槍を上手くキャッチした。


「それを使え。一応使えなくはないだろ?」


「借ります」


桜庭はそう言うと水瀬の槍を使ってゾンビを倒し始めた……




東京駅丸の内中央口……


水瀬が負傷している頃、宮島部隊が待機している丸の内中央口に一人の男性が近付いていた……


「宮島特官、あれは……」


宮島の隣にいた土井が何かを見つけたらしくそう言った。なので宮島がその方向を見ると、そこは凄いことになっていた……


「なんだあれは?」


宮島達の先には大量のゾンビがいた。そして、そのゾンビの前に一人の人間が立っていた……


「ショーの始まりだ!今決着をつける時だ」


大量のゾンビの前に立っていたエースがそう言うとゾンビ達が一斉に走り出した。


「宇土、大量のゾンビがエースと共に現れた。この部隊だけでは突破される。人を送ってくれ」


宮島は無線でそう言うと部下達にこう言った。


「仲間が来るまでこの入り口を死んでも守る。各自バラバラで行動しろ」


「了解です!」


宮島がそう言うと部下達は武器を持って一斉に走り出した。


「私は先頭にいた奴を殺るから他は頼んだよ」


新宮はそう言うとゾンビの中に突っ込んでしまった。多分、ゾンビごときに新宮は死なないだろう。しかし、エース相手になるとどうなるかは誰も分からない。


「相変わらずだな……」


宮島はそう言うとゾンビの首を吹っ飛ばした。




「この人数じゃ流石にここを守り抜けない。数が多すぎる」


真中がゾンビを倒しながらそう言った。すると真中の上司の藁谷がこう言った。


「とりあえず僕達はここでゾンビの数を減らすんだ。ある程度減っていれば宮島特官が殺ってくれるから……」


藁谷がそう言ってゾンビを斬ろうとした。するとそのゾンビは藁谷が斬りつける前に額から血を流して倒れてしまった。


「狙撃、双葉か?」


藁谷はそう言うと入り口をチラッと見た。すると作戦司令車の上にライフルを持っている宇土が見えた。


「なるほど、そういう事か」


藁谷はそう言うと他のゾンビの肉を引き裂いた……




「さすが東京が誇る先鋭部隊だ。余裕そうじゃないか。ならこれはどうだ」


エースはそう言うと黒色の箱を取り出した。そしてその箱を開けると中に赤色のボタンがあった。


「待てー!」


突然そんな声が聞こえるとエースが持っていた箱が地面に叩き落とされた。


「誰だ?」


エースはそう言うとその人物から距離をとった。


「それを押したいなら私を倒せ!」


そう言ったのは新宮だった。宮島部隊がゾンビを相手にしている間に新宮は一人でエースの所へと行っていたのだ。


「見たことのないやつだな…… まぁいいや。じゃまする奴は殺すだけだ……」


エースはそう言うと剣を抜いた。すると新宮はこう言った。


「私に勝てるとでも思ってるの?」


新宮はそう言うとエースにテーザーガンを向けた。


「准特をなめるな」


新宮はそう言うとテーザーガンで撃った。しかしテーザーガンは普通の拳銃とは違い発射速度は遅い。なのでエースには普通に避けられてしまった。


「そう簡単にはいかないか……」


新宮はそう言うとテーザーガンを放り捨て、剣を素早く抜いた。そして新宮はエースに向けて剣を振った。


「今だ!」


突然エースはそう言うとその剣に飛び込んだ。すると、エースは剣にギリギリ当たらず新宮の足下にあった箱のボタンを押した……



尾形維哉おがたゆきや


三等ゾンビ対策佐官


武器……ロングソード

短刀

拳銃

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