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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第一章 新人
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#074 危機一髪

「一体目もらった!」


水瀬はそう言うと槍でゾンビの額に突き刺そうとした。が、ゾンビは槍の当たるところをずらして、腹に当たった。


「避けたか…… まぁ関係ないけど」


水瀬はそう言うと槍を素早く抜きゾンビの首に突き刺した。そして拳銃を取り出すとゾンビの額に向けて発砲した…… するとゾンビはうめきながら倒れてしまった。


「水瀬班長!ここにいるほとんどが奇種です!」


そう言って水瀬の所に来たのは部下の榛葉だった。


「固まってゾンビを倒せ!」


突然水瀬の後ろにいた桜庭がそう言った。するとそれを聞いた榛葉は宗部隊の方へと走っていった。


「水瀬班長は自由でどうぞ。あなたは剣で首を斬っても死にそうにない人間ですので……」


「どーも!ここは任せたよ!」


桜庭にそう言われると水瀬は一人でゾンビの中に突っ込んでいった。その間に桜庭は他の対策官が集まっている場所へと向かった……



「でも思った以上に多いな」


水瀬はそう言いながらゾンビを倒していった。しかし、奇種なので普通のゾンビとの戦いとは違って体力戦になっていた。


「こっちは大丈夫だけど、桜庭は大丈夫かな?」


水瀬はそう考えつつ、ゾンビを次から次へと倒していった……





「桜庭三佐、自分の所は水瀬二佐がいる方向とは逆の方向にいるゾンビを集中的に倒します」


「分かった」


桜庭はそれを聞くと水瀬の後ろにいるゾンビを倒し始めた。しかし、ゾンビはいっこうに数を減らさなかった。


「もう結構倒してるのになんでこんなに減らないのよ!」


保見はそう言いながらゾンビの首に切れ込みをいれた。それについては桜庭も何故なのか考えていた。しかし、それはすぐに分かった。偶然近くにあったマンホールの蓋が空いており、そこから中を覗くと大量のゾンビがいたのだ。


「この中にいる!誰か蓋を!」


桜庭はそう言うと穴の中に向けて拳銃を撃った。しかし、上からではゾンビの頭に狙いずらかった。


「桜庭さん、ちょっといいですか?」


突然横から声がすると桜庭は横を見た。するとそこにはマンホールの蓋を転がしてきている七尾がいた。


ドンッ!


桜庭が退くと七尾は蓋を置いた。


「この中のはあとで倒そう。今は地上にいるやつからだ……」


桜庭はそう言うとゾンビを倒し始めた。そしてしばらくするとゾンビは数を減らしていった。そしてついに全てのゾンビを倒すことが出来た。


「これで全部か。やはり俺に勝てるやつなどいなかったか……」


水瀬はそう言うと部下のいる所へいくために歩こうとした。すると後ろから何かの鳴き声がしたので、水瀬は後ろを見るとそこにはゾンビが立っており、水瀬に襲いかかってきた。


「ちょっ!まって」


あまりに突然のことだった為、水瀬はゾンビに押し倒されてしまった。しかも、運の悪いことに倒されたときに槍を放してしまい、手の届かないところに転がってしまった。


「こんな所で死んでたまるか!」


水瀬は懐から短刀を素早く取り出すと、水瀬の上に乗っかっているゾンビの目に短刀を突き刺した。するとゾンビは目を押さえてた。水瀬はその時がチャンスだと思い、力ずくで逃げようとした。しかし、ゾンビは思った以上に重く抜け出せなかった。


バシュッ!


水瀬がヤバイと思った瞬間、突然ゾンビの首がぶっ飛びそこから血が飛び出した。


「大丈夫ですか?班長」


そう言ったのは水瀬の部下の七尾だった。水瀬はなんとか立ち上がると、七尾は水瀬に槍を渡した。


「助かったわ…… てか他の人は何してたの!死にかけてたのに!」


水瀬はそう言いながら部下の所に移動した。するとすぐに桜庭がこう言った。


「七尾が助けなくても死ななかったと思いますよ。本当に危なくなったら宗部隊が飛び出すので……」


桜庭にそう言われると水瀬は宗達を見た。するとそこには宗の部下の一人がライフルを持っているのが見えた。多分あれで狙撃する予定だったのだろう。とりあえず助かった水瀬は部下を連れて東京駅の中に入っていった……




東京駅、八重洲地下中央口


ここには林班が待機していた。しかし、すでに戦いは始まろうとしていた。


「やはり地下はあまいようだね。地上に強い対策官を配置してるせいで地下はその分弱いみたいだね」


その声は少し離れた所から聞こえた。そして、林班の全員が見るなか、その人物は姿を現した。


「シンクか……」


林がそう言うとシンクは呼ばれたのに気付きこう言った。


「名前を覚えてもらっていてありがとね。今回は殺していいと言われてるから本気で殺しにいくよ」


シンクはそう言うと刀を抜いた。すると、それを見た林は全員に武器を持つよう指示した。


「俺と冨沢が戦う。他は援護を頼むよ」


林はそう言うと剣を持ってシンクの所へと歩き始めた。


「さあ!始めようか。殺しに合いを!」


シンクはそう言うと目つきを突然変え、林の元へ走り出した……





東京駅、銀の鈴待ち合わせ場所……


「隊長!林班がシンクと睨みあっています!」


そう言ったのは第二部隊副隊長の丹波だった。すると、倉科は部下にこう言った。


「丹波、七氏、東、藍那はここで待機、他は林班の援護に行こう」


倉科はそう言うと右手に槍を持って移動し始めた……



津久見夏伊つくみかい


准ゾンビ対策官


武器……レイピア

爆発式銃

拳銃

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