#008 東京ゾンビ殲滅作戦γ
バシッ!
そんな音がすると佐瀬の足下に何かが飛んできた。なので佐瀬は目の前にいたゾンビを短剣で殺してから足下を見た。するとそこには刃が転がっていた
「佐瀬と秋津は下がって拳銃で援護をしてくれ!」
有川はそう言うと大鎌でゾンビの首を切り取った。そんな有川の使っている大鎌の刃は先端が欠けていた
「了解!」
秋津はそう言うと戦っている場所から離れた。そして剣をしまうと代わりに拳銃を取り出した
「芝のいる所まで戻る!人数が足りない!」
有川はそう言うと近くにいたゾンビの足を切った。そしてすぐに佐瀬と秋津のいる場所に移動した
「行くぞ!」
有川はそう言うと芝司令隊と北音寺班のいる場所に向かって走り出した。しかし三人はすでにゾンビに囲まれており、退路にはゾンビが沢山いた
「サポートは頼むぞ!」
有川はそう言うと邪魔になるゾンビだけを倒しながら走り出した……
大東京埋め立て場右門……
ここには北音寺班の人が二人いた。二人いる内の一人は壁に座って作戦の様子を見ていた。するとその作戦の様子を見ていた女性対策官がこう言った
「片原さん!有川班が此方に来てますよ」
そう言うと片原と呼ばれている男性対策官がこう言った
「有川班が?ちょっと様子を見せてくれ」
片原はそう言うと、ゾンビがいる区域といない区域を分けている壁によじ登った。そしてゾンビがいる区域を見た。すると此方に向かって走ってきている対策官が見えた。その対策官達は周りをゾンビに囲まれており、かなり危険な状態だった
「北音寺二佐!有川班が此方に来てます!周りにはゾンビがかなりいます!」
片原は作戦司令車のある正面門に向けてそう叫んだ。すると班長である北音寺が慌ててやって来た。そして形原にこう指示した
「片原は門を開けろ」
片原はそう指示されると壁から飛び降りた。そして門の近くにある小屋に入り、中にある機械を操作し始めた
「相須、戦えるか?」
北音寺がそう聞くと、相須は壁から飛び降りた。そして地面に落ちているフレイルを拾った
「もちろん!問題なし!」
相須はそう答えた。すると北音寺は少しずつ開いていく門を見ながらこう言った
「有川班が入ったらすぐに門を閉めろ!」
「了解です」
小屋の中から片原がそう返事をした。北音寺はその返事を聞くと刀を抜いた。そしてゾンビのいる区域に入った
「片原!門はそれくらいで良い!それより援射してくれ!」
北音寺は小屋の中にいる片原に聞こえるよう大きな声で指示した。すると片原は門を止めた。そして小屋から拳銃を持って出てきた
「相須!有川班が抜けたらすぐに退く。いいな?」
「了解っと」
相須はそう言うと門付近にいたゾンビを殺した
二人がゾンビのいる区域に入ってから二十秒ほどした時だった。有川班の三人が北音寺の横を通り抜けて作戦区域外に逃げ込んだ。北音寺はそれを確認すると相須に「退け!」と言った。なので相須は素早く戦うのを止めると門へと走り出した
北音寺が門を抜けるときには、指示通り片原が門を閉める作業をしており、門は少ししまっていた。なので北音寺はその閉まりかけている門をギリギリの所で通った
「何とか生き残ったわ」
佐瀬はそう言うと地面に座り込んだ。佐瀬は有川と共に五年以上働いてきたが、ここまで追い込まれたのは二回目だった
「北音寺、芝は作戦司令車にいるのか?」
有川は大鎌を佐瀬の近くに置くとそう聞いた
「えぇ、正面門に停まっている作戦司令車にいますよ。連絡ならしますが」
北音寺はそう言うと無線機を取り出した。しかし有川は「いい。直接話してくる」と言うと正面門へと行ってしまった。
「有川さん何かあったんでしょうか?」
「さぁ……」
秋津の質問に佐瀬はそう答えた。するとそんな二人に北音寺がこう言った
「多分芝についてのことだろう」
「えっと?」
北音寺がそう言うと、秋津は意味が分からずそう言ってしまった。しかし隣にいる佐瀬はそれで理由が分かったらしく、秋津にこう言った
「芝司令の司令能力について知らない?」
佐瀬は秋津にそう聞いた。なので秋津は芝司令に関することを何か聞いていないか思い出そうとした。すると数日前に誰かが芝司令について話しているのを思い出した
「確か司令官としてどうたらこうたらと……」
その誰かが言っていたことを詳しくは思い出せなかったが、少なくとも芝司令に対して良いことは言っていなかった。すると北音寺がこう言った
「芝司令は他の司令官と違って指示を出すのが下手なんだよ。現に今回の作戦も有川特官、川中一佐、神尾一佐が現場で指示を出している」
「つまりそう言うことだよ。現に現場にいる人間からの報告を聞くだけで指示はないだろ?そう言うことだ」
佐瀬はそう言う正面門付近に停まっている作戦司令車を見た。そこでは有川が作戦司令車に入ろうとしていた……
北音寺涼二…二等ゾンビ対策佐官
武器…刀
拳銃
予備武器…短剣
※修正済み